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没落からの逃避行

Diosが自由に描く光景が見たい

私の第一の感想は、「ついに動き出した」であった。
始動の前日、たなかは自身のTwitterでワクワク感に溢れた予告をした。
TLに流れてきたそのツイートを見て、たなかとしていろんなことをする姿を見てきたが今回の発表はこれまでとは格段に違うものでこれを歯切りにまた音楽で楽しませてくれるのだと思い嬉しくて仕方なかった。

どうして彼が音楽家として本格的に再始動することがこんなにも心高まるのだろう。
前職である「ぼくのりりっくのぼうよみ」のラストライブ ”葬式”。
「ぼくりり」を葬るためのライブではありながらそこには心から音楽を楽しんでいる彼がいたということは間違いない。
その中でもラストナンバーとなった”超克”。
最後に客席にテープが舞ってその風景を見てからまたステージに目を向けた時には彼の姿はもうなかった。
”まっさらな雪 身を焦がす炎のなかで 真っ青な未来を見る”
今振り返るとまさにあの時からこうやって再始動させた”未来”に向かっていたんだと思える。
また、彼の創り出す唯一無二のようなセンスが好きでいつまでも音楽家として追求してほしいと願ってしまう私は改めてDiosというバンドと向き合ったことで浮かんでくる歌詞がある。
”誰も 見たことのない 景色が見たい” (上記と同じく”超克”より)
彼に求めていたのはこれなんだとよく思う。
ぼくりりに出会った時にもこの人の音楽は今までに経験したことのない音を体験させてくれるかもしれないと思ったような気がする。
作品がリリースされる度に新しい景色を見せてくれる。
そんなところがだいすきだ。

だが、辞職に近づくにつれて判明してきた心の奥に潜んだ呪縛。
その縛られた状態から解き放たれるように”没落”という選択を選んだ。
辞職発表からの彼はどこまでも自由で真っ直ぐだった。
自由さに驚きのようなことも勿論あったが、最後のアルバム”没落”を深く聴いて根本の変化は実際なくて、やっぱり新しい景色を見せてくれるんだよなと確信した。
”没落”を受け取った上で迎えた”葬式”は最後ではあるけれどきっとまた会えるとどこかで期待していた。
でもその時は、彼の創りたい音楽を楽しんで何にも縛られることなく届けて欲しいというのが唯一の願いでだった。
だからか、本人から「自分が描きたい光景を自由に作れることのあまりの歓びよ」って言葉を聞けて嬉しかった。

ぼくりりの音楽をより最高に仕上げてくれるササノマリイ、海外で既に注目を浴びるギタリストIchika Nito、そしてたなかによる新バンド。
初リリース曲”逃避行”を聴いただけでも期待値は抜群だ。
それぞれが自分にしかない技術を持っている。そんな3人が同じ方向を向いて音を創り出す時にどんな光景を見せてくれるのか楽しみで仕方ない。



3月下旬の新年度直前に待望の再始動という起爆剤をくれてありがとう。
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