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ミッシェル・ドロップ・アソート・ガン・エレファント

ミッシェル・ガン・エレファント「ドロップ」の味を想像しながら味わう、新しい味にも出会いたいと願って

私はミッシェル・ガン・エレファントの「ドロップ」という曲がとても好きだ。
私が今までこの曲を聴いてきた中で感じたドロップの味を書いていく。


私を通した、私のプレーン味

イントロを聴くだけで涙が自然に出てしまうような痛烈な名曲。
けれども、私にとってのドロップは、背筋がしゃきっとする、決意の曲。
たとえ辛いことが有っても、涙を拭いて、目の前をキッと睨みつける勢いで、前だけを向いて進んでいく、そんな曲。

何かの始まりを暗示するような、強烈で荘厳なアベさんのギターからこの曲は始まる。

前半。
ずんずん進んでいくクハラさんのドラムと、ウエノさんのベース。
チバさんの留まることを知らない、どこまでも粘りと伸びのある声。
もはや後ろを振り返ったり止まったり、そんなことは許されないような気すらしてくる。
前向いて進み、少し自分なりのドロップを味わうペースを掴んできたところでギターソロが始まる。

ギターソロの入りは、まさに背中を力強く優しく押してくれるかのよう。どんどん高揚し、止まらない。優しくて大きな光が差すような、おおらかで、神聖とすら思える鳴りが隅々まで充填する。
そのあとの伸びのあるフレーズ4回。
1回目は、進んでいても弱気になってしまう自分。
2回目は、一度失敗して弱気になっても再び進み始める自分。
3回目は、実力と自信をつけて何かに立ち向かう自分。
4回目では、成熟した自分。
その後の残響は、自分の誇りをや嬉しさ。
同じ動きの中にもくっきりと見える起承転結。
大きく背中を押されて勇気が湧く半面、もう後戻りはできないという重い覚悟や責任を背負える。
それでもなお進んで行ける秘訣は、曲の後半に続くのだ。


後半。曲の初めよりも成長した自分が、自分らしく、高らかに生きていく様子が再現されたAメロに表れる。

最初はどちらかというと「しっかり進まなきゃ」というような緊張感や踏み出すことへの恐れもニュアンスとして現れているような気がする。しかし、この再現部では全く同じメロディにも関わらず、パッと視界が開けたような明るさや眩しさを感じ取れるのだ。

アウトロに差し掛かった箇所は、もはや祝砲のようだ。希望に溢れ、新たな自分を見出し、そしてまた新たな課題に立ち向かう。

曲の基盤を創るギターの繰り返すメロディ(リフ?)は、揺らぐことのない一直線の国道みたいーまさに、ブレることのない、自分の軸。
「そこに道を創ったから安心して進みなさい、俺がついているから」というアベさんからのメッセージとも受け取れる。


ギターソロの箇所で覚悟を決めて進んでいく自分。
その過程には必ず躓くことが有るだろう。でも大丈夫、私たちにはアベフトシがついている。
生涯を通じて自分の軸を曲げること無く、ひたすらに自分の信念・やりたいことを貫き通した彼から受ける、体当たりのメッセージ。
受け取る全ての人にとって心強いお守りになるだろう。

どこに行ってもアベさんのギターの音という道しるべがあるから、怖いものなんて無い。この曲は私にとって決意や挑戦の曲であると同時に、アベさんがいつだって傍にいる安心感を存分に感じる曲でもある。

これが私のプレーン味。甘いべっ甲飴のような感じかな。



LAST HEAVEN 幕張メッセの味


ミッシェル・ガン・エレファントのLAST HEAVEN TOUR最終公演は、ドロップで幕を開けた。

会場である幕張メッセには、ライブが始まって欲しくない、ミッシェル・ガン・エレファントが終わって欲しくない、と思った人が沢山いたと想像出来る。
ライブが始まった瞬間は悲しいやら切ないやら、会場にいる皆それぞれがミッシェルにかける想いを胸に、泣けたと思う。悲しかったとも思う。
でも、始まってしまえば、曲はカッコいいしライブは存分に楽しいもの。

そんな中、幕張メッセに響き渡ったドロップ。
涙を流してたことがなんともなくなってしまうくらいにいつも通りの最高にカッコいい4人の姿。
バンドで演奏してライブをやるのが楽しいから、カッコいい曲を作って、多くの人に聴いて欲しいから、その日も4人でステージに立っている。
そんないつも通りのミッシェル・ガン・エレファントを見て、開演前に溢れた涙を拭って、笑顔で最後を見届けようという気持ちになった人もいたのかな。

入りのギターの音は、まさに終わりが始まる合図。
ミッシェル・ガン・エレファントはこの日で終わってしまうのに、呼吸を整え心の準備をするには、ちょっと短すぎる4小節。
カベがぶち抜かれただだっ広い幕張メッセ国際展示場9-11ホールに、彼の愛機である“4号器”その1本に今までの全てが込められ、アベさんの手によって開放される。

その日もアベさんと共に最後の「世界の終わり」まで最高のパートナリングを発揮する、アベフトシのアイコン。

ギターだけがホールの静寂を切り裂くのが非常に鮮やかで、そのぶん辛い。けれども、だたっ広いホールを埋め尽くす沢山のファンが、間髪入れずにギターの音に重なるように、終わりが始まる合図にしっかりと呼応する。

涙なのか、始まるライブへの気合いなのか、純粋な楽しみたい思いなのか、彼のいつも通りのクールな表情の裏には、私たちには想像を絶する濃い密度の想いがあるのだろうか。
アベさんだから案外何も考えず、その1音に向き合っているだけなのかもしれないけれども。


ドロップじゃなきゃ、終わりは始まらなかったとすら思う。

涙で少し塩っぽい、けれどもいつも通りのミッシェル・ガン・エレファント味。少しアルコールが効いていたりして。



また昇る、陽の味

「陽はまた昇る」 (CASANOVA SNAKE鑑賞会より、ドロップについてアベフトシさんのコメント)

とても心に響くコメントだった。
希望をしっかりと示してくれて、優しくて安心出来て、大きく包み込んでくれるようなコメント。
「ぶらぶらと 夜になる」という歌詞に対して、希望ある解釈を当たり前のように答えたアベさんが意外だったが、なんだか嬉しかった。
そもそも、「夜」というワードすらマイナスな表現ではないのかも知れないけれども。

暗くて長い夜は、確実に、気まぐれに、誰にでもやって来るのだけれど、絶対に乗り越えることが出来る。
真っ暗な世界の中でも、アベさんが懐中電灯を照らして待っていてくれる。

私自身、この曲を初めて聴いた時には切なさや夜よりも、新たな世界への希望や明るさを感じた。アベさんの言葉ではっきりと希望を示してくれていたことに、とても安心したのだ。

地球が回っている限りは、毎日決まって昇ってくる陽。
徐々に明るくなる、豊かな色彩の柔らかい陽。
いや、ガーっと急激に明るくなる真夏の朝日かも知れない。

季節によって移り替わる味を楽しめる、粋なわびさびドロップ。陽だまりのような優しいゆずの味?それとも、アベさんみたいな良い男の渋さとコクのある抹茶黒蜜味?(笑)



沢山の種類の味が入ったドロップ詰め合わせ缶を夢見て

私が感じたドロップの味、3種類を味わって頂けただろうか。
あくまで私なりの味のチョイス。
いつかミッシェル・ガン・エレファントファンの皆の味を集めて、いつか壮大なアソートを楽しみたいものだ。
様々な人の想いや思い出を詰めたドロップ缶。
お互いの味を交換しあったり、時には混ぜたり。
無限に広がるドロップの味を、いつまでも楽しんでいこう。

味の種類は多い方がテンションが上がる。
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