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岡崎体育『OT WORKSⅡ』を聴きながら思い巡らす 

これまでの5年、これからの5年。

6月、私はまたひとつ歳を取った。Rockerでもないのに“Rockの日”生まれだ。ナンダカンダ言っても“この日”に生まれたことだけは、かなり気に入ってる。それにしても随分長く生きてきた。生まれつき病弱で、母曰く「大病院の医師に匙を投げられた」私が、半世紀以上もこの世にいるんだから。つまり私の人生、初めから“おまけ”みたいなもんだった。親族の誰もが信じられない!と口を揃える程ここまで生き延びたこと、感謝しないといけないな。

でも。本音言うと50を越えてから、1年どころか半年先の自分さえ何をしてるのか想像できなくなった。夫婦二人きりの家族だからなのか何なのか、歳を取る度に理由もなく不安になる時がある。だから年齢なんて、私にとってはただの数字。毎年勝手に更新される背番号。そう自分に強く言い聞かせないと、+1歳の重みに負けそうにもなる。

そんなテンション低めな時期を迎えた5年前、“夢”を見させてくれる人に出会い、少しだけ先の自分を目指せるようになれた。たまたま耳にした岡崎体育の音楽で、心地好い歌声と文学的な香り漂う歌詞に惹かれたのが、すべての始まり。
メジャーデビュー前から有言実行で、“不可能を可能に”してきた彼の音楽と言霊に奮い立ち、私もささやかながら夢が持てるようになった。
例えば4年前にいきなり、新しい仕事に挑戦したりもした。これも彼の生き様に感化されたから出来たこと。

その勢いをキープしたまま私は、2年前の“Rockの日”、十数年ぶりにライブ会場へと単身で乗り込んだ。岡崎体育が長年目標に掲げていた【さいたまスーパーアリーナ】で、遂に夢を叶える。しかも“私の誕生日”に!! そんなのただの偶然でしかないのは分かっちゃいるが、私を調子に乗せるには充分だった。
お蔭であの日、私は1万8000人の観客のひとりとなり、岡崎体育の夢が叶っていく一部始終を“見届ける夢”を叶えられたのだ。

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今、岡崎体育のコンセプトアルバム『OT WORKSⅡ』を聴いている。
2018年春の第一弾から3年ぶりのリリース。私のイメージでは、超デラックスな幕の内弁当。和洋折衷てんこ盛りのスタミナ食だけど、胃もたれしないヘルシーさもちゃんとある。
タイアップ楽曲集の前作『OT WORKS』と大きく違うのは、豪華アーティストとのコラボ楽曲がバラエティ豊かに並んでいる点だ。ベテラン歌手、実力派バンド、同世代ソロアーティスト、声優等など音楽性も世代も国籍も違う人達とのコラボが増えてきたのも、やはり2年前が大きな転機と言えるだろう。

【さいたまスーパーアリーナ】の興奮さめやらぬまま、彼は宣言通り宇治の実家を出て東京でひとり暮らしを始めた。このアルバムに収められたコラボ作は、東京進出した“岡崎体育第二章”の産物である。事務所に所属しメジャーなミュージシャンに仲間入りしたことで、視野も人脈も多角的に広がった成果が現われている。
もちろん前半に収められたタイアップ曲にも、これまで通り“果敢に挑戦する”岡崎体育らしさ”が感じられる。語彙力高めの絶妙な歌詞とキャッチーなメロディを武器に、各社クライアントも思わずニヤける名曲の数々を生み出した。

ミュージシャン岡崎体育の存在を初めて知った日、真っ先に惹かれたのは、ゆるキャラっぽいルックスでもお笑い芸人のようなトークでもなく、あの声だ。何故、岡崎体育をこんなに好きになったのか? 私が過去夢中になったミュージシャンのどのタイプとも彼はちょっと違うので、自分でも不思議に思う。しかし今作を聴いて感じたのだ。「あぁ私、この人の声質が好きなんだなぁ」と。そして気づいた。岡崎体育の声を聴く度、毎回同じ想いを抱いていたことに。
よい子の岡崎体育、悪いヤツの岡崎体育、可愛い岡崎体育、情けない岡崎体育、カッコいい岡崎体育、留学生の岡崎体育、タヌキな岡崎体育etc.・・・
今作には12人の岡崎体育が登場するが、どの岡崎体育も人間味があってなかなかのイケボ。特にサンボマスターのカバー曲『二人ぼっちの世界』は、心に沁みる。かつて『エクレア』『式』『スペツナズ』を聴いて大きな衝撃を受けた時のように、不覚にも泣かされた。

今回さらに新鮮なのは、『旬感☆ゴトーチ!』(NHK【旬感☆ゴトーチ!】テーマソング)だ。番組内で流れる僅かなフレーズしか聴いてなかったから、フルバージョンのクオリティに驚く。それも演奏に参加したミュージシャンが本格的すぎて。しかし、そんな名だたる小集団のバンドサウンドにも、岡崎体育は少しも負けてない。リズミカルなカントリーソングをロデオのように軽々と乗りこなし、のびのび唄う様には貫禄すらある(見た目ではなく)。
このアルバムに収めておくだけでは、ホントもったいない。彼の掲げた最新の目標には確か、「3年以内に紅白出場」も入っていたはず。是非、『旬感☆ゴトーチ!』と『二二二二二』(NHKよるドラ【いいね!光源氏くん主題歌】かマーチン(鈴木雅之)とのデュエット『街角トワイライト』の合わせ技で、“NHK紅白の出場権”を勝ち取って欲しい。
もしも実現すれば“大晦日に紅白を何年かぶりに観る!”が、私の新たな目標になる。

ちなみに今作は、デビュー5周年の記念で出したわけではないらしい。
ゲスト出演したラジオ番組で彼は、悪ぶってみせた。「自慢するために作った」と。
そんな台詞、King of Rockな永ちゃん(矢沢永吉)しか似合わんぞとたしなめたいとこだが、岡崎体育だってそろそろ強気になってもいいくらい音楽家としてのキャリアを積んできた。
昨年紅白を逃した時、彼はツイッターで「来年は沢山楽曲を出す」と宣言した。
その言葉通り、ここ半年くらいを振り返っても精力的に音楽活動している。
先日のYouTube24時間生配信【ひとり曲作り合宿】は見応えがあった。
“1日で新曲を完成させる!”と意気込み、時間内に最高にクールで岡崎体育
ならではな1曲を完成させた姿は、神懸かっていた。
この調子でいけば、おそらく年内にはオリジナルアルバムも無事完成して、11月の横浜アリーナ・ワンマンライブは、大いに盛り上がりそうだ。そして5年以内には再び、「自慢するため」に『OT WORKSⅢ』を出すはず。

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初めにボヤいたように、私にとってこれからの5年は、ハッキリ言って1年1年が重い。今以上に1年を乗り越えていくだけで精一杯になって、気にしないとは言え“背番号”が重くのし掛かってくるに違いない。絶好調期の“岡崎体育の夢に便乗する”ことに、親世代の私が息切れせずに一体どこまでついて行けるのか? まるで分からないけど、ちょっと面白そうだから結果を見てみたい気もする。

とりあえずの目標は11月の横アリ・ワンマン、5ヶ月後・・・か。本人が命名した『岡崎体育のめっちゃめちゃ面白ライブ』(くそダサいタイトル※あくまで仮)の成功、できれば2年前のようにイチ観客としてこの目でしっかり確かめたいよなぁ。


<モーニンググローリー 寝癖も虫刺されも気にせずいざススメ!
春夏秋冬 晴天大雨 関係ないさ 毎日遊ぶぞ!
刻み込め自由帳 威風堂々と気分上々でロックオン
さあもっと歌おう この唄は未来に繋ぐタイムマシン
大人になったら思い出すんだ だからこそ今を生きるんだ
さて今日は何しようかな!>
(※<>内は、モーニンググローリー/『OT WORKSⅡ』より引用)


まだ枯れるには早すぎる。
この歌を支えに気合い入れて、11月を目標に肉体改造しないとな。
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