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「人は弱い心受け止めて矛盾すら抱きしめ生きるんだ」

どんな時でもすべてを受け止めてくれるような存在であるGLAYについて語りたい

私がGLAYに出会って2年数ヶ月が過ぎたが、最近なぜ自分がGLAYを好きなのか気づいた気がする。
それがこの投稿をしようと思ったきっかけである。

そもそも2019年、大学1年から2年に上がる春休みに私は突如としてGLAYに没頭した。
それまでの私はというと、音楽は好きでよく聴いていたが特別好きなアーティストがいるわけでもなく、いいなと思った曲をつまみ食いのようになんとなく聴いているぐらいだった。
GLAYを聴き始めた頃は「自分の中のブームが去ったら聴かなくなるんだろうな」とさえ思っていた。

しかし、2019年にデビュー25周年を迎え、怒涛の活動ラッシュの真っ最中であったGLAYに私はすっかり虜になった。
彼らの出るテレビやラジオはできる限り全部追い、新曲の情報が出たらすぐチェックし、初めて自分でチケットを必死にもぎ取ってライブにも行った。
すでにリリースしている曲も何百曲もあったので、そらで歌えるようになるまで歌詞も1曲1曲覚えていった。
(未だに全部の曲を覚えきれているわけではないので、まだまだ覚えたい曲はたくさんある。)

初めは曲が好きな感じだなと思ってハマったGLAYであったが、彼らを追っていくうちに音楽に対する考え方、人に対する姿勢、メンバー4人それぞれの個性など、曲以外の部分にも惹かれていった。
余談だけどGLAYの仲良しエピソードの数々には、いつもほっこりさせられている。

自分でもびっくりするぐらい、行動力と熱量にあふれていた。
常にGLAYのことが頭にあり、GLAYのことを考えていない日がないのではというほど、狂ったようにどんどん好きになっていった。
毎日GLAYの音楽を聴いたり、メンバーがDJをしているラジオを毎週聴いたりすることが日々の楽しみとなり、日常生活がすごく楽しくなった。
それまでの生活が楽しくなかったとかそういうわけではないが、特別これといった趣味や特技もなく好きな芸能人でさえ特にいないという私にとって、GLAYとの出会いによって新しい世界が広がった感じがした。

そんなこんなの生活が続いて2年と少しが経った。
私の中でこんなに長く好きであり続ける人達がいることに驚いてしまう。
(とはいえGLAYは私が生まれるより前の1994年にデビューしており、その活動期間の長さから考えると私はかなり新規のファンである。)
「なぜ私はGLAYが好きなのか」「GLAYのどんなところが好きなのか」とずっと考えてきたけれど、いろいろ考えても好きな部分がたくさん出てきて、結局GLAYの全部が好き!となって上手くまとまらないでいた。

でも最近、「ああ、私ってGLAYのこういうところが好きで応援し続けているのかも」と感じることがある。
それは、GLAYの持つ、「どんな状況や気持ちも、あるがままの自分をすべて受け止めてくれるような包容力」である。

ここまでの前置きが長すぎてGLAYの楽曲について何も触れて来なかったけれど、誰もが耳にしたことがある代表曲といえば、「誘惑」(1998年)や「HOWEVER」(1997年)だろう。
GLAYは「ロック(黒)でもポップ(白)でもない音楽(=灰色)を作る」というバンド名の由来があるように、音楽のジャンルにこだわらず、でも歌声やメロディーにどこか ”GLAYらしさ” を感じる曲が多いように感じる。
ぶっ飛んだかっこよさのある「誘惑」も、温かく優しさのある「HOWEVER」も、どちらもGLAYらしいなあと思ってしまう。

GLAYはよく曲の中で四季を描いている。
春を迎えるうきうき感を歌う「SOUL LOVE」(1998年)、甘酸っぱいけどどこかほろ苦い夏の青春を描いた「微熱Ⓐgirlサマー」(2015年)、秋の美しい風景を切り取ったかのような「シキナ」(2010年)、冬の吹雪を激動の時代と重ね合わせた「Missing You」(2000年)などなど、四季を描いた曲は数多くあり、年がら年中GLAYの曲を聴いてしまう。

そんな年がら年中寄り添ってくれるGLAYの曲達だが、その多くはリーダーでありギターのTAKUROさんが作詞・作曲することが多い。
”ビジュアル系バンド” という括りでデビューしたGLAYであったが、TAKUROさんの作る曲はどこか懐かしさもあって親しみやすく、それもあってGLAYの曲は ”ビジュアル系” という枠を超えて多くの人に愛されてきたのだろうと思う。

しかし他の3人のメンバーが作詞・作曲した曲もあり、特に近年ではその割合が増えてきている。
ボーカルのTERUさんの「疾走れ!ミライ」(2014年)はストレートな応援歌だし、ベースのJIROさんの「lifetime」(2017年)は日常の1コマ1コマを切り取ったような曲で、メンバーそれぞれの人の支え方があるんだなあと、しみじみしてしまう。
ちなみに前述した「微熱Ⓐgirlサマー」はもう1人のギターであるHISASHIさんの作った曲である。
HISASHIさんはまた他の3人と違う空気感を持っていて(まず曲名からして独特なのが良い)、GLAYってほんと4者4様で個性豊かだなあと思う。

時にはGLAYだってキレた。
GLAYの歌詞には「愛」という単語が山ほど出てくるのだが(ほんとに大体の曲で出てくるんじゃないかというぐらい出てくるので、GLAYの曲を聴く時はぜひ歌詞にも注目してほしい…)、「FATSOUNDS」(1999年)では冒頭からシャウトを飛ばし、「凍るような この世の中で 愛なんて役に立つか!」という歌詞で一蹴した。
爽快である。

時にはGLAYだって病んだ。
「生きがい」(1999年)なんかは曲名からしてほんとにメンタルが死にかかってるんじゃないかと心配になるほどだが、GLAYらしいポップなメロディーと「疲れはてた僕は今死にゆく日を思い なお あなたの心いやそうと今日も叫ぶ」というギリギリ生きがいを見出しているかのような歌詞に救われる。
曲のラストでもう一度エンジンをかけ直すように始まるHISASHIさんのギターソロには泣かされる。
なぜGLAYはこんなに人の痛みが分かるのだろうと、何回も何回も聴きこんだ曲である。

GLAYだって働いている。
「働いて働いて働いて夢も時間も売り切った だけど手にした金の力では空白は埋まらなかった」と歌う「MIRROR」(2007年)は、さらりとして聴きやすいメロディーとは裏腹に、これでもかと現実的なことを突きつけてくる。
私自身はまだ学生でアルバイトぐらいしかしたことがないが、社会人になったらきっとこの曲はもっと染みるのだろう。

ここまでGLAYの曲についてつらつらと書いてきたが、いろんな曲がありすぎてどれを聴いてもこれぞGLAYだー!と感じてしまう。
もはやGLAYっぽくない曲が出てきても、GLAYが作って歌って弾けばGLAYらしくなってしまう。
しかし全部に共通して言えることは、その “人間臭さ” だと思う。
人って喜んだり泣いたり怒ったり、いろんな感情があって当然だし、矛盾してることもたくさんある。
それでもいいんだよ、嬉しいことがあったら喜んだらいいし、つらいことがあったら泣いてもいい、あるがままに生きていいんだよと、数々の曲を通してGLAYは言ってくれている気がする。
どんな時も「今ってこういう気分なんです!」「こんな曲があってもおもしろいよね!」と、アラフィフになっても変わらず音楽を純粋に楽しんでいるGLAYのメンバーの姿にも、もはや可愛さを感じる。

そんなGLAYの安心感、懐の深さ、人間臭さを象徴したかのような歌詞がある。

「人は弱い心受け止めて矛盾すら抱きしめ 生きるんだ」
「THINK ABOUT MY DAUGHTER」(2001年)

「千の哀しみはあなたを逃がしはしないだろう
 千の苦しみはあなたを優しさ知る大人に変える」

「どんな幸せもあなたをからっぽにするだろう
 どんな不幸せもいつか『懐かしさ』と呼べる友になる」
「Bible」(2012年)

この歌詞を知った時の衝撃は忘れられない。
どちらの曲もBPMが200ぐらいでライブではお客さんも腕を振って爆発的に盛り上がるのだが、こんな高速ビートな曲でも歌詞に泣かされてしまう。
なんか、こういう曲ってGLAYらしいなというか、GLAYにしかできないなと感じる。
2014年に東日本大震災からの復興をテーマに宮城県で行われた大規模野外ライブ「GLAY EXPO」では、「Bible」の冒頭で涙に声を詰まらせながらも最後まで歌いきるTERUさんの姿が印象的である。

GLAYとの出会いは私を変えた。
それまでもそこそこ楽しく、でもぼんやりと無趣味で生きてきた私にとって、こんなにも何かに熱くなれる自分を引き出してくれたのは間違いなくGLAYだろう。
私はもともと雑食性で音楽を聴いてきた人間なので、GLAYのファンになってからもGLAY以外の音楽も純粋に楽しんでいるし、今は音楽を聴く余裕があるけどこれから生活が変わって、もしかしたらそもそも音楽を聴く余裕なんてなくなるかもしれない。
でも、GLAYはきっとそんな時にもふっと思い出して聴くんだろうなあと思う。
いつでも戻っておいで、と言わんばかりの包容力である。

「賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む」
「pure soul」(1998年)

こんな時にもGLAYの音楽はそばにいる気がする。
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