4729 件掲載中
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

YUKI最新作「Terminal」の旅路

ネオ・シティポップアルバム

 7月、全国12都市にて開催中のツアー『YUKI concert tour“Terminal G”2021』より、5月29日に行われた大宮ソニックシティ・大ホールでの公演の模様がYouTubeで一部公開された。その映像を見て胸がいっぱいになった。あぁ、YUKIのライブに行きたい…!YUKIのライブからは産毛まで震えるような感動をこれまで何度も味わっている。

 4月、リリースされた「Terminal」は私自身の変容するきっかけとなった。鉛色の世界に慣れた心を仕切り直ししてくれるような、気付きをもらえたのである。
 重いコートを脱いでも去年と変わらない光景にYUKIが曇り空の上の視界をご覧あれと、新しい物語が私たちには必要なのだと声高らかに宣言しているようだった。


 <ギリギリの瀬戸際 ピカピカのシティポップ
 リヴァーブ付きの 夢見る Ghost in my bedroom>※

 5月、まどろんだ土曜15時過ぎ。J-WAVEから軽快に流れた「My lovely ghost」で、はっと目が覚める。CDで聞くのとは、またちょっと違う、FMに映える、キラキラ感。そしてこの曲が流れた瞬間、渋谷のスクランブル交差点でステップしながら歌うYUKIの画が見えた…。(2014年11月号ROCIKIN`ON JAPANのYUKIの特集の残像もあって…)

 軽やかさと若さ、彼女は永遠のガーリー!

 アルバムを引っ下げるたびに新しい形でワクワクを与えてくれるYUKIに魅了され続けている。日常のちょっとした瞬間にもフィルターが作動し、映り込んでゆくほど…。
 オリンピック重量挙げ、三宅宏実選手の競技後の肩に掛かったタオルはソロ活動10周年記念に開催された東京ドームでの『SOUNDS OF TEN』のグッズ。(ファンなら知っていて承知の助!)そうそう、あれも見つけた。
 去年暮れに放映されたドラマ『東京デザインが生まれる日』でデザイナーの主人公のディスクにあったYUKI率いるアート集団Sleepの羊の置物も。(暗闇で4色点灯するのがツボ)

 この小さな発見に喜ぶ仲間が欲しい…今作について話を戻すが…(尽きないので)

 本当にソロ活動20周年に向かう旅路とは思えないくらい、ただ、ただ、軽快な今作は不思議と地に足がしっかりついているのである。そして直観的にアルバムを聞いたときに、すぐに響いた曲があった。

 飛行機が離陸するときの重力にも似た、脳内をヘヴィにうねり続けるような「ご・く・ら・くterminal」。ライブで生き生きと歌うYUKIの画が見えるような、音の広がりを感じさせる開放的な「Sunday Service」。

 リード曲「My lovely ghost」「Baby,it’s you」とこれらの楽曲の釣り合いがアルバムの重力や奥行き、アーティストとしての力量を感じさせる。
 ベテランにして、軽やか…でも舐めていたら痛い目に合うような、この凄みに…ノックアウトされた。
 外界がどうあれ、歓びたがるものは何か、希望を求めるYUKIの歓びを絶やさないアーティストの姿勢が伺える。

<飛べない空に誘う トラベリン>※

 この詩の意味を見出す。

 喜びに向かって全開で飛ぶ、それぞれ自身の心のターミナルが必要なんだと。
 着地点が現実として何かの形として現れたり、繋がったりするからこそ、誰もが最高の喜びの風を吹かすことで外界は明るくなることをYUKIが教えてくれたように思う。

 夜明けはすぐそこ!全方位でFLY!歓びへ向かう、心のターミナル。


<> は※『My lovely ghost』歌詞より引用
  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい