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人との繋がり、音楽との調和

 ~UNISON SQUARE GARDENに出会ってからの私~

音楽文が終了する、と聞いて改めて大好きなバンドとの当時の思い出を残しておこうと思った。
これから書く内容はいまから3年前のことで、私が初めて彼らのライブに行ったときのこと。そこから今に至るまでをまとめている。

彼らとの出会いは古い友人とのふとした会話からだった。
友「UNISON、いいよ。CD貸してあげるから聴いてみたら?」
私「…うん、聴いてみる。」
この何気ない会話からまさか…毎日がこんなにも変わるなんて思ってもみなかった。
普段はあまり人から勧められて音楽を聴くことはなかったが、音楽に詳しい友人と久々に再会してその友人からCDやらDVDやら一式を貸してもらったので聴いてみた。

今でもよく覚えているが、借りたCDたちをその日で全部一通り聴いた。
CD数枚どころではなく、かなり膨大な量だったにも関わらず、どうしても曲を聴いてみたかった。…というか気になって仕方なかったのが正直なところだったと思う。
特に印象に残っている曲は「等身大の地球」「ガリレオのショーケース」歌詞がどうとかではなく、曲の雰囲気や耳障りがかなり自分の好みであった。そのほかの曲も気になったものも多かったので、なんなくDVDの鑑賞へ続いた。
…なんとなく気になって時計をみたら夜中の3時。いつも夜更かしなんてしなかったのにこんな時間まで夢中になって観ていた。淡々と演奏される曲たち。MCなんてものはほとんどなく、ひたすらに浴びせられる曲。これでもかと言わんばかりに楽しそうに演奏する彼らに問答無用で夢中になっていた。特に好きなDVDはSpring Spring Springだ。このDVDきっかけでSNSのアカウントを作成し、他の人たちとも触れ合ってみたいと思った。今までこんな風に思ったことはなかったが、行動に起こさせるいい機会になった。それから3年後の今に至るまで、毎日がこんなにも楽しく感じるとは思ってもみなかった。(ちなみに今年、Spring Spring Springのリバイバルツアーが開催されたが、憎きウイルスのせいで行くことはできなかった。どれほど悔しかったか思い知らせてやりたくなるほどだった。)

それまでの私は至って普通、音楽が好きでチケットが当たれば聴きに行く。
大体はファンクラブに入って、たまにあるライブに足を運んでCDがリリースされ、気に入ったら買う。
学生の頃はなかなかその出費は多く、毎回ライブに行かなくてもいいのでは?と思うようにもなった。父からもらったウォークマンに音楽を入れてそこから流れる音楽を聴くだけでも結構満足だった。
ライブに行っても100%楽しめるのかと完璧を求めてしまうのは良くないかもしれないが、なにかそこまで没頭できることができなかったので違うなぁと思いながらもライブに行くこと自体は好きだったので行っていた。

それが彼らUNISONに出会ってからはどうしたものか、それまでの私の感覚が一変してしまったのだから驚かないはずもない。

ライブに行くまでにもっと多くのUNISON好きと繋がってみたいと思ったので、今かえら約3年前に専用のアカウントを作成し、SNSを始めてみた。同じように彼らを好きな人たちは思っていたよりも多く、この日から毎日欠かさず確認するようになった。初めてのライブに行くまでももちろん、その日が楽しみで仕方なくわくわくどきどきしていた。

初めて彼らのライブに行けたのは全国ツアー、MODE MOOD MODEだった。
UNISONいいな、好きかも。と思い始めてからファンクラブに入るまで少し時間が経ってしまっていた。
そのせいもあって、タイミング悪くファンクラブ先行は終わっており、一般しかなかった。
私が住んでいるところでは大きめの会場があったためなんなく当選した。
だがしかし、平日のしかもちょうど有給が取れない平日の公演だった。…なんとも運が悪い。(当時転職したばかりで、有給がもらえる少し前だった。)
平日では休みも取れないので、他県にでも足を運ぼうかと思ったほどで、1人で他県のライブに行くことさえ経験がなかったのでそんな自分に驚いた。
(一応、応募したが落選した。)
この時点でいかに彼らのライブに当時行きかったかが分かる。

仕方ないので定時で会社からダッシュすることになった。
会社からの距離も考えると、1曲、いや最悪2曲ぐらい間に合わないかもしれないと思うとぞっとし、なんとかして対策を考えるしかなかった。
できることといえば…定時で会社を抜け出して現地に早めに到着する他なかった。
仕事柄そこまで体を動かすことがないので、ライブでの体力がなく、座席があったとしても立っているのが辛くなることがあった。定時ダッシュをきめて、ライブ中も体力が尽きないようにとジムに通うことにした。ライブは立っていることが多いので鍛える事も必要だなとは思っていたが実行したのは初めてだった。結構鍛えることが面白くて、嫌々ではなく楽しめた。それも最中に彼らの曲を聴きながらしていた、というのがあったからだと思う。

ファンクラブに入会してから、ライブまでの毎日は思っていたよりも早かった。
気づけば夏の兆し。暑いという言葉が口癖のようになる季節。

とりあえず、当日は定時で上がれるように上司にどうしてもその日だけは早く帰らせてほしいと何ヶ月も前から話していた。
…なんなく了解は得られた。それが3か月前。
…もう一押し。再度プッシュしといた、1か月前。
…しつこすぎるが個人のメールにて連絡もした当日の朝。

ライブ当日の朝。思っていたよりは眠れた。だが普通に仕事を終えてからのライブというのはどうも気持ちの持ちようがわからない。
ひとまず、仕事をサクサク終わらせる。(仕事からのライブはかなりよくて、なぜかいつもより仕事が思うように進む気がした。)
これまで幾度となくどのようにしたら少しでも早めに会場に着けるか考えた。
下調べとして実際に会社から会場までにかかる時間を、休みの日に計算したりした。
そこまでして、どうしても当日は遅れたくなかった。1曲も聞き逃したくない。
当日のお昼休みにはFC限定シャツを制服の下に身にまとう。なんとも気持ちが昂ぶる。
あまりの興奮に着替えているときに足を攣るということが過去に別のライブであったのでそれだけはどうしても避けたく、履きやすい靴下を選ぶほどの用意周到さ。
さて、後は定時で上がりダッシュして会場へと向かうのみ。人身事故等の交通機関の乱れがないことを祈りながら仕事を進めた。

ライブまであと3時間…2時間…1時間…45分…15分…。

あの緊張感と心の躍動は今でも忘れられない。
これを書いている今も当時の緊張が忘れられず、手に汗を握りながら書いている。
別に出演者でもないのになぜ自分自身が緊張するのか、ただ観に行くだけ、楽しみに行くだけなのに。
こればっかりはいつもなぜなのかわからない。とにかく、無事に会場へ着くことだけをイメージしていた。

あっという間に定時になり、時計の針がふれたその瞬間会社から飛び出て駅へ向かった。
会社から駅までは歩いて5分はかかる。間に合わない可能性があるのは分かっていたが走るしかない。
考える暇もなく、会社から飛び出した。駅に着き、電車には無事乗れた。
…なんと会社から出て3分後には駅についていた。
自分でも驚きながら、たぶん今までジムで鍛えてきた成果なのかもしれない、と密かに心でガッツポーズしながら駅のホームで怪しげににやりとしてしまった。

だが、まだ会場にはついておらず安心はできない。最寄駅からは少し距離があるのでそこからが問題で出口が見えないほど多い、過酷すぎる階段を上らないといけない。
興奮と焦りが相まって過呼吸になりそうになる。…落ち着いて!そう自分に言い聞かせながら走るしかない。
「公演開始間近です!急いでください!」無我夢中で走っていくと聞こえたスタッフさんの声。なんとか間に合った…あぁ、ついにもう始まるのか、やったぁ、間に合った!!!
座席は会場入り口付近だったこともあり、運よくすぐに入れ…なんと!水を買う余裕さえもあるほどだった。
ほぼ間に合わないと確信していたので、間に合った奇跡とやっとここに立てていることの嬉しさですでに涙腺が緩み始めていた。まだまだ泣くには早すぎるし、これからだというのに。

ひとまず席に着いて周りを見渡してみた。私の両隣は、二人とも男性で、個人で来ており、彼らと同性のファンからも人気があることを勝手に誇らしく思った。
今でこそ1人でどこでもライブに行くことに抵抗がないけれど、当時は1人で行くことがなかったため、1人でも行きやすいライブの雰囲気であることがすごくありがたかった。

一気に会場が暗くなったかと思えば、実際に聴きたい!と、どれほど思っていたかわからないくらい待ちわびていた彼らの入場曲”絵の具”が流れてきた。
曲と同時に聴きたかったのが斎藤さんの言う「自由に楽しんでね!」この一言でどれほどライブが楽しくなることか。たぶん今まで感じていた物足りなさみたいなものがこの一言で満たされた感じがした。自由に楽しんでいいんだ。初めて1人で大好きなバンドのライブに来て、無事間に合って、1曲も聞き逃すことなく聴けるんだ。やっと。…この日は涙腺が特に緩くて何度も泣きそうになる瞬間が本当に多かった。本当に彼のこの言葉はその場にきた人たちを幸せにできる、楽しむ準備をさせてくれるそんな魔法の言葉なんじゃないかと思っている。

…楽しんでいる間に時間は過ぎ、斎藤さんから「またねっ!バイバイ!」の声が。
…ん?もう終わり?嘘だ。さっき始まったばかりでもう終わり?そんな…。体感では15分ぐらいしか経っていないでしょと思っていたが時計をみるとまだもう1時間半は過ぎていた。
ええっ?そんなはずはないでしょと思いながらも、周りの雰囲気や会場の空気で理解した。
しばらくしてアンコールがあり、第2幕が開演した。

彼らの凄いところはたくさんあるが、この日のライブに行って感じたのはものすごく距離の近いライブであるということ。
今回私は一般だったこともあり、決していい席と言える場所ではなかったが十分距離の近いライブであった。(彼ら対私でのライブであったかのように本当に感じた。)
うまく説明できないが、個人的には彼らは観客との一体感を求めるようなライブではなく、個人個人が楽しめたらいい、ただ、楽しいということに関してはみんなが同じ方向に向いている。そんなライブに感じた。
だからより一層、個人に届くんじゃないかなと思っている。
彼らのコンセプト「自由に楽しんでほしい」はまさに私が理想とするライブのかたちかと思う。
席は遠くとも、彼らが楽しんでいること、同じ空間にいられることそれだけで嬉しかった。
この日をどれだけ多くの人たちが待ちわびていたかわかるほどの歓声。
たくさんの感情が相まってできた会場であるにも関わらず、さも個人へ向けられたかのようなパフォーマンスに私は圧倒された。し、そんなライブを今までに体感したことがなかった。(決して自分自身だけのために向けて演奏してくれている!とかそういう思考ではなくてあくまでも対個人向けに届けているかのような感覚)
だからこの感動を、体感を忘れたくなくて自宅に帰ってから思いのたけをノートに綴るほど。

ライブ中に感動や興奮が抑えられないのは当たり前だが、その余韻というものに終演後浸った。
同じ場所にいるという感動、楽しかったなぁ、今終わったのにまたすぐに見たい。比較するのはよくないかもしれないけど、これまで行った他のバンドのライブではここまで思ったことはなかった。ライブがあったらその日で完結してしまうのではなく、まだこれから先も続いていく。なんだか物語が続いていて、その一部をみたような感覚だった。

終演後会場の外にしばらく居座って、今まで感じたことのない優越感と、
今まであれだけ楽しみにしていたものがもう終わってしまったのかと自分自身がものすごく空っぽになったのを感じた。でもまたどこかでいつか会えるのかと思うとわくわくする、そんな不思議な感覚に浸っていた。
「帰りたくない」そんな思いに後ろ髪引かれながら、とぼとぼ会場から駅へ歩いていると聴いたことのある声が。
~~♪…ん?聴いたことあるぞ。これはもしや…そう、「サーチライト」だった。
小ぢんまりとした居酒屋から流れてくるとは誰も想像もつかないくらい、似つかわしくなくて衝撃的だった。でも今でも自分自身のなかで印象的なのはそのときの自分にぴったりな曲だったから。夏の始まり、暑苦しい夜とは対照的に爽やかで且つ懐かしさの残るメロディー。これこそまさにエモいという場面だと思う。
普段そんなにリピートするような曲ではなかったのに、印象的なこの景色と共にすぐ自分自身の好きな曲と化した。

次の日が仕事にも関わらず、その日は日を跨いでも尚、UNISONに浸り続けた。
初めてライブ後にその感想をノートに綴ってみたり、ウォークマンで聴いたばかりの曲たちを何度も繰り返してみたり。飽きがこない彼らの曲たちを改めて好きだと思った。

このライブの日から約3年が経った。いま、ライブが安易にできない、できても自由にいけない状況にある。まさかこんな日が来るとは誰も思ってもみなかっただろう。
ライブはまさにその言葉の通り、生のものだと思っている。現地に足を運んで、実際に奏でられる音楽に触れて感じる。でもそれが今は自由にできない。そんな中でもオンラインライブや、感染対策を施して工夫してなんとか音楽は息をしている。オンラインライブにはそれはそれで利点もあるし、お酒片手にどこからでも同じ視点で楽しめる。でも正直なところ、それでは物足りないな、あの日が戻ってきてほしいなと思ってしまうのが本音でもある。

最後に行ったライブがもう2年ほど前になるので、そこから比べたら音楽にかけるお金も減ってしまった。ライブも行かない状況になって改めて音楽の存在について考えてみた。いろんなバンド、曲があるけれど自分自身のなかに残るものってなんだろう?
振り返ったこの数年すべてがUNISON SQUARE GARDEN一色だった。
友達が教え、貸してくれたCD/DVDから始まり、SNSで見つけた同じく彼らを好きなファンの人たち、個人の趣味を見つけるきっかけをくれた場でもあった彼らは私にはなくてはならない存在だった。
例え嫌なことがあっても和らげてくれる、楽しいことは一緒に共有してくれる素敵な人柄が多いため、ついつい長居してしまうほどにSNSが大好きになった。大人になってからの友達もでき、一緒にライブやフェスへも行く仲となり、毎日が楽しくて仕方なかった。
行ったことのなかった野外フェスでは新たなバンドの発見も楽しめ、他県へも足を運んだ。フェスではいつもより近くで彼らを見られるいい機会で普段のライブとは違った環境で楽しめるところも魅力的だった。

個人の趣味としては、以前から興味のあったレジンを始めて曲イメージのものを作成してみたり、お菓子作りに精を出してみたりした。どれもとても楽しくて今もまだ続いており、完全に趣味と言えるものになった。

彼らのことが好きな理由のひとつにスタンスが私の好みにぴったりなのではないかと思う。
自由に楽しんでほしい、とかファンとの距離が近すぎず、遠すぎない。ちょうどいい。
「僕らは必ず君たちの街に行く」「ライブがすきだから必ず会いに行きます」
私が彼らに出会ってすきだと心から思った点があの魔法の言葉「自由に楽しんで!」。
掛け声でこんなにも楽しいものかと思い知らされた。
今まで100%楽しいライブとはなんなのか、自分なりに考えてきた。毎回好きな曲をやってくれるわけではないがそれなりに楽しかったりする。今日のライブはよかったなで終わるライブもあれば、余韻がすごくあの時のことが鮮明に思い出されるような今までにないものまでたくさんある。
初めて行ったライブはまさに後者で、3年経った今でもまさに鮮明に覚えている。それぐらい印象強く私にとって大切なライブになった。

多くのライブの冒頭で自由に楽しんで、と言ってくれる斎藤さん。その一言で本当に楽しめるし、リラックスできる。
自分自身が本気で楽しんでいることを表してくれる田淵っちゃん。こんなに楽しそうに演奏している姿をみて楽しくないはずがない。
たかお様はこの2人を見守りつつも、会場の誰よりも演奏を楽しんでいる。ドラムを演奏するためにその場にとどまっているだけで、もし自由に動けたものならそれはもうえらいことになるな…と勝手に思っている。
そんな彼らの楽しそうな表情とその表現をみていると、自由に聴いていいんだ。好きに感じていいんだと改めて言われた気がして彼らのライブスタイルが自分自身の好みのライブの雰囲気や空気感と似ている気がして、ようやく好きなバンドに出会えた!と思っている。(もちろん、世の中すべてのバンドをみてきたわけではないけど)それが何よりも嬉しくて彼らのことをファンクラブを通じてより一層大好きになっていった。
たぶん、みても聴いても自由に楽しんでいて私もそのスタンスで、そういう強制感のないものこそが音楽なのかなと思っているからぴったりなのだろう。
UNISONに出会ってから、自由に心の底から音楽を楽しめている気がしてなんとなく、毎日が今までよりも楽しいものになっている気がする。

現に、あの日から3年経った今でも彼らの音楽が、ライブが、作り上げる物が大好きだ。
あいにく今はライブが自由にできる環境下にはないけどそれでも尚、彼らは本当に音楽を楽しんでいると思う。できる範囲で活動してくれているだけでファンとしては嬉しい限りだと思っている。できるだけ早く以前のように自由に音楽を楽しめる日々が戻ればいいなと思っている。それまでライブは当分お預け。自由に聴きにいっていいとなったら1番に彼らのライブに足を運びたい。そしてまた、彼らのライブで改めて彼らの事が大好きだと感じたい。

見知らぬ人たちではあるが、好みのものが似ているだけで共感でき、情報を共有できるのが今までにはなくすごく楽しいし、そんな素敵な人たちに出会わせてくれた彼らに感謝したい。最終的には1人で他県のフェスに行ったり、他県にライブを一緒に行ったり、旅行するぐらい仲の良い友人までできた。大人になってからまさか、友人ができるとは思っていなかったので好きなバンドがあるだけでこんなにも楽しい世界があるのかと感動した。

なかなか身動きのとれない苦しい状況ではあるが、これからも引き続き活動は続けていってほしいと思う。

これからも、ずっと永遠に彼らとはいい距離感であり続けたい。

そして何より、改めて彼らUNISON SQUARE GARDENへの思いの丈を叫ばせてもらえる機会を、このような場があることに感謝したい。なくなってしまうのが本当に悲しい。

長々と書いてしまったけれど、最後までご覧いただきありがとうございました。
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