檻の外で
SKY-HI Round A Ground
2018年12月17日
25
2018/12/11
Round A Ground 2018 in豊洲PIT
ツアーファイナル1日目
ここで、伝説が生まれると聞いて
今年もやってきた。
これで3年目。
私はこの3年この日は
SKY-HIのライブ会場にいる。
会場に入ると、Radio Marbleで
ジョーンズとホワイトが迎えてくれた。
この豊洲PITに合わせて前日の深夜に収録をしたそうだ。
Radioから流れてくるのは、この日が店着日となるJAPRISONの楽曲達。
Radioが終わる頃には、会場の熱気は十分。
自然と大歓声、拍手喝采で
SKY-HI、SUPER FLYERSを迎えた。
地方の RAGツアー同様、
Free Tokyoからスタート。
ステージ中央の椅子に座り過去を語るように
歌い始める。
「皆今こそ肝心」
でサッと立ち上がり力強くあげた手に
手を合わせるように私も手を挙げた。
勢いそのままに『So What??』『Name Tag』
『Purple Haze 』『何様』『Walking on Water』
『The Story Of "J"』『F-3』『Critical Point』
そして最初のゲストsleepyheadを招いて
『1 2 3 for hype sex heaven』を披露。
sleepyheadが登場した瞬間
会場の熱気がさらに1℃あがった。
20分で10曲。
そして、SUPER FLYERSの生演奏にゲストの登場
ただそれだけで十分な特別感に包まれた。
MCで「20分で10曲やったんだよ。
ギネスに申請したら通っちゃった!」と語る
SKY-HIにファン(以下FLYERS)から
「えー!」と驚きの声があがると
「うーそーだーよ!」と茶目っ気に答えた。
先程までバチバチにラップをかましていたかと思えば、突然少年のように戻ったり
本当に幅が広い。
人としてもラッパーとしても魅力深い人だなあと思う。
そんなSKY-HIが
「ちょっと飛ばしすぎたからさ、ゆっくりしたものを」と、言うと
ギタリストのTakさんと共に
『Stray Cat』、そして
SKY-HIもギターを手に『Bitter Dream』を歌う。
SKY-HIが「途中自由にしすぎちゃった」
と笑っていたが
Takさんのギターの音色は、
SKY-HIの自由すらも包み込むように
奏でられていてとても素敵だった。
その流れのまま
静かに始まったのは、『Limo』
普段と違った始まりに気が付くまでに多少時間を要した。
が、Limoであると気がつくとフロアから歓声が湧き上がった。
アコースティックで1フレーズ歌うと
そのまま通常のイントロが流れ始め
手拍子が会場中に響く。
興奮冷めやぬ中、Limoのアウトロが
徐々に変化していく。
徐々に変化していくと同時にステージ上に
ドラムセットが設置されていった。
SKY-HIは、そのドラムに向き合い、
軽く体をほぐすように足首を回していた。
"今から迎え撃つ相手に負けないように"
静かにその瞬間を迎えていた。
その"相手"である"金子ノブアキ"が登場すると
ステージ上に大きな幕が降りて
『illusions』
その文字が大きく書かれていた。
激しいドラムとラップのバトル。
激しさの中に互いのリスペクトを感じるような
そんなバトルが目の前で繰り広げられ、
正直こちらがノックアウトされそうだった。
もうフラフラだと言う時に
もう1人の"相手"がステージ上に現れる。
サムライギタリスト"MIYAVI"だ。
そのまま始まる『Gemstone』で
飛び跳ね、クラップを重ねて応戦を始めるフロア
誰が倒れてもおかしくない激しさだ。
金子ノブアキと、MIYAVI、そしてSKY-HI。
そのままフリースタイルに突入し
これで終わるかと思えば
Double Downのイントロが流れてくるから
もうたまったもんじゃなかった。
三つ巴の戦いどころか、
三天皇でFLYERSを喰いにかかってくる勢いだ。
FLYERSからのC&Rも加わって
大迫力Double Down。
やっぱりこの曲はライブモンスターソングだと思う。
本当に楽しかった。
死闘の後に待ち構えていたのは、
オアシスのような空間。
"mabanua"と"Kan Sano"が登場。
『リインカーネーション』のイントロに
合わせるように自然と起きるクラップ。
一気にアツいから温かい空間に様変わりし
mabanuaとKan Sanoの
『Penny Lane』
そしてSKY-HIが戻り『クロノグラフ』と続く。
この2人が奏でる落ち着く音に
目を閉じて体をそのまま音に委ねてしまいたくなる。
そんな落ち着いた中で
SUPER FLYERSが再び登場し、
0570-064-556を生演奏で披露。
元々の歌詞では
「顔も見えない俺に5分だけ時間をくれやしないか」であるこのリリックを
このRAGツアーでは
「顔も知ってる俺に」と歌い替えていたのは、
さすがSKY-HIだなと思う。
この部分を替えてくれることで
自分に歌ってもらえていると感じれる。
そして
「何度だって言うよ、この世界は君が思っているより優しい」そう言って始まる
《I Think, I Sing, I Say》
途中、Reddyのバースにアイリスライトを
当てはめて歌うこのバージョンを
初めてSUMMER SONICのステージで聴いた時に
鳥肌が立ったのを思い出しながら聴いていた。
《混ぜるアイはまだ足りないのかな》
(アイリスライトの歌詞より)
『I Think, I Sing, I Say』で
優しい世界に包み込まれ
その後の『Marble』で、しっかりと
"アイ"が満たされたような、そんな気がした。
SKY-HIが歌い終えると、拍手が鳴り響いた。
徐々に大きくなる拍手を送るFLYERSを
しっかりと見渡した後、
SKY-HIは大きく手を挙げた。
『Seaside Bound』
後ろでSUPER FLYERSも
しっかりと握り拳を突き上げている。
フロア全体両手をしっかりと挙げたあと
一斉にクラップし、一つになるその曲は
まるで"仲間"を意識するような、
そんな楽曲にも感じさせる。
そしていよいよJAPRISONから
『What a Wonderful World!!』
ステージの後ろの大きなスクリーンに
映し出されたのは、この楽曲のMVだ。
《こちら檻の中》
歌詞通り、檻の中を意識したMVの目の前で
SKY-HIが、What a Wonderful World!!を
歌っている。
まさに12月11日、店着日として
JAPRISONを手にすることが出来ることになったこの日私たちは、それぞれの檻から出て
ここ豊洲PITで会えたんだろう。
『Snatchaway』
この曲は、このRAGツアーでもっとも変化したと言っても過言ではないと思う。
《止めれるモンならっ》とSKY-HIが
FLYERSにマイクを向けた瞬間に
全員で《止めてみな!》と歌う瞬間からの
勢いがとにかくすごい。
そんな勢いのまま
「ラスト!」と叫ばれた最後の曲は
『カミツレベルベット』
SKY-HIは、ステージ上にあった
お立ち台を、ステージの端に移動させ、
FLYERSの姿を見ながら歌う。
最後に
真ん中に移動させて、
「お前らの声を聞かせてくれ!!」と叫ぶと
FLYERSの声が会場に響いた。
その後のパートに入っても大合唱はやまなかった。
SKY-HIの表情が少しずつ変化していき、
最後の方にはしゃがみこんで目頭を抑えた。
そのSKY-HIの姿を見た
FLYERSは、さらに大きな声でカミツレを合唱。
私の心の中は「ありがとう」の気持ちでいっぱいだった。
この気持ちをどうにかこのカミツレにのせて
SKY-HIに届いて欲しいと思った。
きっと多くの人が
「ありがとう」という気持ちを
この曲にのせていたような、そんな気がする。
New Verseが流れる中の最後の挨拶
「ごめんな、
カミツレまた、歌うからさあ…また聴きに来てください。
この曲(New Verse)作ってから涙腺緩んじゃったみたい。」
そう言って少し照れながら笑い、
「本当にありがとう!」
そう言ってステージを後にした。
「今出来る最良の俺のライブをする」
そう言っていた意味を
リスナー側として、心底理解出来た、と思う。
最高に最幸を重ねたツアーだった。
次は2月のJAPRISON。
また檻の中に閉じ込められることもあるかもしれない。
それでも私の手の中にはJAPRISONがある。
また檻の外で…。
《カギは手の中》
(What a Wonderful World!!歌詞)
Round A Ground 2018 in豊洲PIT
ツアーファイナル1日目
ここで、伝説が生まれると聞いて
今年もやってきた。
これで3年目。
私はこの3年この日は
SKY-HIのライブ会場にいる。
会場に入ると、Radio Marbleで
ジョーンズとホワイトが迎えてくれた。
この豊洲PITに合わせて前日の深夜に収録をしたそうだ。
Radioから流れてくるのは、この日が店着日となるJAPRISONの楽曲達。
Radioが終わる頃には、会場の熱気は十分。
自然と大歓声、拍手喝采で
SKY-HI、SUPER FLYERSを迎えた。
地方の RAGツアー同様、
Free Tokyoからスタート。
ステージ中央の椅子に座り過去を語るように
歌い始める。
「皆今こそ肝心」
でサッと立ち上がり力強くあげた手に
手を合わせるように私も手を挙げた。
勢いそのままに『So What??』『Name Tag』
『Purple Haze 』『何様』『Walking on Water』
『The Story Of "J"』『F-3』『Critical Point』
そして最初のゲストsleepyheadを招いて
『1 2 3 for hype sex heaven』を披露。
sleepyheadが登場した瞬間
会場の熱気がさらに1℃あがった。
20分で10曲。
そして、SUPER FLYERSの生演奏にゲストの登場
ただそれだけで十分な特別感に包まれた。
MCで「20分で10曲やったんだよ。
ギネスに申請したら通っちゃった!」と語る
SKY-HIにファン(以下FLYERS)から
「えー!」と驚きの声があがると
「うーそーだーよ!」と茶目っ気に答えた。
先程までバチバチにラップをかましていたかと思えば、突然少年のように戻ったり
本当に幅が広い。
人としてもラッパーとしても魅力深い人だなあと思う。
そんなSKY-HIが
「ちょっと飛ばしすぎたからさ、ゆっくりしたものを」と、言うと
ギタリストのTakさんと共に
『Stray Cat』、そして
SKY-HIもギターを手に『Bitter Dream』を歌う。
SKY-HIが「途中自由にしすぎちゃった」
と笑っていたが
Takさんのギターの音色は、
SKY-HIの自由すらも包み込むように
奏でられていてとても素敵だった。
その流れのまま
静かに始まったのは、『Limo』
普段と違った始まりに気が付くまでに多少時間を要した。
が、Limoであると気がつくとフロアから歓声が湧き上がった。
アコースティックで1フレーズ歌うと
そのまま通常のイントロが流れ始め
手拍子が会場中に響く。
興奮冷めやぬ中、Limoのアウトロが
徐々に変化していく。
徐々に変化していくと同時にステージ上に
ドラムセットが設置されていった。
SKY-HIは、そのドラムに向き合い、
軽く体をほぐすように足首を回していた。
"今から迎え撃つ相手に負けないように"
静かにその瞬間を迎えていた。
その"相手"である"金子ノブアキ"が登場すると
ステージ上に大きな幕が降りて
『illusions』
その文字が大きく書かれていた。
激しいドラムとラップのバトル。
激しさの中に互いのリスペクトを感じるような
そんなバトルが目の前で繰り広げられ、
正直こちらがノックアウトされそうだった。
もうフラフラだと言う時に
もう1人の"相手"がステージ上に現れる。
サムライギタリスト"MIYAVI"だ。
そのまま始まる『Gemstone』で
飛び跳ね、クラップを重ねて応戦を始めるフロア
誰が倒れてもおかしくない激しさだ。
金子ノブアキと、MIYAVI、そしてSKY-HI。
そのままフリースタイルに突入し
これで終わるかと思えば
Double Downのイントロが流れてくるから
もうたまったもんじゃなかった。
三つ巴の戦いどころか、
三天皇でFLYERSを喰いにかかってくる勢いだ。
FLYERSからのC&Rも加わって
大迫力Double Down。
やっぱりこの曲はライブモンスターソングだと思う。
本当に楽しかった。
死闘の後に待ち構えていたのは、
オアシスのような空間。
"mabanua"と"Kan Sano"が登場。
『リインカーネーション』のイントロに
合わせるように自然と起きるクラップ。
一気にアツいから温かい空間に様変わりし
mabanuaとKan Sanoの
『Penny Lane』
そしてSKY-HIが戻り『クロノグラフ』と続く。
この2人が奏でる落ち着く音に
目を閉じて体をそのまま音に委ねてしまいたくなる。
そんな落ち着いた中で
SUPER FLYERSが再び登場し、
0570-064-556を生演奏で披露。
元々の歌詞では
「顔も見えない俺に5分だけ時間をくれやしないか」であるこのリリックを
このRAGツアーでは
「顔も知ってる俺に」と歌い替えていたのは、
さすがSKY-HIだなと思う。
この部分を替えてくれることで
自分に歌ってもらえていると感じれる。
そして
「何度だって言うよ、この世界は君が思っているより優しい」そう言って始まる
《I Think, I Sing, I Say》
途中、Reddyのバースにアイリスライトを
当てはめて歌うこのバージョンを
初めてSUMMER SONICのステージで聴いた時に
鳥肌が立ったのを思い出しながら聴いていた。
《混ぜるアイはまだ足りないのかな》
(アイリスライトの歌詞より)
『I Think, I Sing, I Say』で
優しい世界に包み込まれ
その後の『Marble』で、しっかりと
"アイ"が満たされたような、そんな気がした。
SKY-HIが歌い終えると、拍手が鳴り響いた。
徐々に大きくなる拍手を送るFLYERSを
しっかりと見渡した後、
SKY-HIは大きく手を挙げた。
『Seaside Bound』
後ろでSUPER FLYERSも
しっかりと握り拳を突き上げている。
フロア全体両手をしっかりと挙げたあと
一斉にクラップし、一つになるその曲は
まるで"仲間"を意識するような、
そんな楽曲にも感じさせる。
そしていよいよJAPRISONから
『What a Wonderful World!!』
ステージの後ろの大きなスクリーンに
映し出されたのは、この楽曲のMVだ。
《こちら檻の中》
歌詞通り、檻の中を意識したMVの目の前で
SKY-HIが、What a Wonderful World!!を
歌っている。
まさに12月11日、店着日として
JAPRISONを手にすることが出来ることになったこの日私たちは、それぞれの檻から出て
ここ豊洲PITで会えたんだろう。
『Snatchaway』
この曲は、このRAGツアーでもっとも変化したと言っても過言ではないと思う。
《止めれるモンならっ》とSKY-HIが
FLYERSにマイクを向けた瞬間に
全員で《止めてみな!》と歌う瞬間からの
勢いがとにかくすごい。
そんな勢いのまま
「ラスト!」と叫ばれた最後の曲は
『カミツレベルベット』
SKY-HIは、ステージ上にあった
お立ち台を、ステージの端に移動させ、
FLYERSの姿を見ながら歌う。
最後に
真ん中に移動させて、
「お前らの声を聞かせてくれ!!」と叫ぶと
FLYERSの声が会場に響いた。
その後のパートに入っても大合唱はやまなかった。
SKY-HIの表情が少しずつ変化していき、
最後の方にはしゃがみこんで目頭を抑えた。
そのSKY-HIの姿を見た
FLYERSは、さらに大きな声でカミツレを合唱。
私の心の中は「ありがとう」の気持ちでいっぱいだった。
この気持ちをどうにかこのカミツレにのせて
SKY-HIに届いて欲しいと思った。
きっと多くの人が
「ありがとう」という気持ちを
この曲にのせていたような、そんな気がする。
New Verseが流れる中の最後の挨拶
「ごめんな、
カミツレまた、歌うからさあ…また聴きに来てください。
この曲(New Verse)作ってから涙腺緩んじゃったみたい。」
そう言って少し照れながら笑い、
「本当にありがとう!」
そう言ってステージを後にした。
「今出来る最良の俺のライブをする」
そう言っていた意味を
リスナー側として、心底理解出来た、と思う。
最高に最幸を重ねたツアーだった。
次は2月のJAPRISON。
また檻の中に閉じ込められることもあるかもしれない。
それでも私の手の中にはJAPRISONがある。
また檻の外で…。
《カギは手の中》
(What a Wonderful World!!歌詞)
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