つばきに出会えて良かった
語り出すとキリがないので、短く
2019年8月15日
14
人は、人の声から忘れる────
よく聞く話だ。
つばきの一色徳保が、亡くなったのは、2017年の5月9日のことだった。
死因や、つばきの情報は、音楽好きな人なら、詳しくは知らなくても、大体のことは知っている人も多いだろう。
敢えては書かない。
けれど、知って欲しい。
つばきの最後のライブ、2017年の1月19日、ステージに立った彼は、最高のミュージシャンだった。最強のバンドマンだった。
体調の関係で、一曲。
「花火」を歌った。
彼が亡くなった後、ベースの小川さんのブログで、当時の彼の状態を知った。
その日、ステージに立つ当日、彼は自分がこれからライブをすることを覚えていなかったそうだ。
例え、半身に障害が残っても、ギターが弾けなくなっても、ステージに帰ってきた彼は、その日も、ステージに立った。
いつものようにMCをした彼は、
歌詞も間違えず、歌いきった彼は、
ステージを下りた彼が、先程まで歌っていたことを忘れてしまったとしても、
誰よりも、かっこよかった。
とてもじゃないけど、ステージに立って、ライブをする状態ではなかった、というのは、彼が亡くなってから知ったことで、当時、私達ファンに、そんな彼の状態を悟らせることはなかった。
察することは出来ても、「まさか」という思いが強かった。
だって、彼が私達に見せる姿は、いつだって、いつもの、つばきの一色さんだった。
忘れない。
忘れるなんて、出来ない。
CDを聴けば、いつだって、彼の歌声が聞ける。
彼の声を、忘れる日なんて来ないだろう。
そして、それの、なんと幸福なことか。
一色さんの一周忌に、つばきはアルバムを発売してくれた。
「ALL TIME BEST」
には、彼が闘病中に制作した未発表曲「今だけで」が含まれる。
そして、二枚組のCDの他に、DVDが入っている。
その映像には、これまでのミュージックビデオとライブ映像を3つ──ラストライブの様子も入っている──観ることが出来る。
顔も声も、あの日のまま、思い返すことが出来るのだ。
そして私は未だに、つばきの映像を見ては、曲を聞いては、ブログを読み返しては、涙が溢れてくるのを止められない。
これを書いている今でさえ、泣いてしまうのだから、これからもそうなのだろう。
いつまでも彼がいない事実から目を背けてる自分が前を向く為に、この場を借りて文章にして吐き出しているのだが、何だか、このままの自分でも良い気がしてきた。
だって、私は、つばきが、好きで、一色さんが好きで、だから、悲しくて。
それで良い。
悲しい気持ちは、そのままで良い。
忘れようとした瞬間もあったと思う。でも忘れるなんて出来ないから。
そのままでも、私は何も変わらずに、つばきが好きなまま、今日を生きている。
「悲しみの中からはじめよう」そんなタイトルの曲があったな、と苦笑い。
冬が来れば、つばきの曲を思い出すし、雨が降っても、つばきだし、悲しくなっても、春が来ても、朝が来ても、夜になっても、バスでも電車でも、セミの声を聞いても、コーヒー飲んでも、空を見上げても……
思い出すのは、つばきの曲達だ。
たくさんの素敵なつばきの曲はもはや私の日常で、血で肉だ。
多くの人に愛される、つばきの曲が、たくさんの人に届いて欲しい。
そして、一色さんはいなくなってしまったけど、つばきを残してくれた、小川さんやなおこさんの明日が、素晴らしいものであって欲しいと、願わずにはいられない。
私は、小川さんのベースも、なおこさんのドラムも、大大大好きなのだ。
***
つばきの魅力って、なんだろう。
それを私のような素人が語るのは難しい。
感じ方も人それぞれで、十人十色のつばきがある。
けれど、素人なりの足りない言葉で語るなら。
・どんな歌詞も爽やかに歌う
歌詞を抜粋しようと思ったが、選べなかった。
鋭い歌詞も、優しい甘い歌詞も、彼は爽やかに伸びやかに歌うのだ。
そして、背中を押してくれる力強さがある。
何度、救われたか。
私が今、立っているのは、つばきの曲が支えてくれたから。仕事で辛い時、人間関係に悩んだ時、いつも私の側につばきの曲は寄り添ってくれた。
そして、これから、人生の岐路に立った時、私はつばきを聴いているのだろう。
・音が喧嘩していない
この表現は自分でも、どうかと思うが、そう思っているのだ。
全ての音が互いを尊重し合い、包みこんでいる。音のひとつひとつが、出しゃばらない。
つばきの音は、愛にあふれてる。
聴いていて、とっても気持ちいい。
書き出して分かったことは、聞いてもらった方が早いということだ。
私には、つばきを語る表現力はない。
どうか、聞いてほしい。
きっと、好きになる。
ねぇ、一色さん。あなたは、つばきは、私の“太陽”です。
また、ね。
“夜を越えてゆけ ゆけ 間違いだらけでも素晴らしい未来”
“大切な人はずっとずっと 心の中で笑いかけてる”
“ありのままがいいぜ 今日も明日も 君を守るからこの手と歌で”
“君は僕の太陽 ずっとずっと 心を震わせてゆこう”
つばき/太陽
今日も、私は頑張れる。
よく聞く話だ。
つばきの一色徳保が、亡くなったのは、2017年の5月9日のことだった。
死因や、つばきの情報は、音楽好きな人なら、詳しくは知らなくても、大体のことは知っている人も多いだろう。
敢えては書かない。
けれど、知って欲しい。
つばきの最後のライブ、2017年の1月19日、ステージに立った彼は、最高のミュージシャンだった。最強のバンドマンだった。
体調の関係で、一曲。
「花火」を歌った。
彼が亡くなった後、ベースの小川さんのブログで、当時の彼の状態を知った。
その日、ステージに立つ当日、彼は自分がこれからライブをすることを覚えていなかったそうだ。
例え、半身に障害が残っても、ギターが弾けなくなっても、ステージに帰ってきた彼は、その日も、ステージに立った。
いつものようにMCをした彼は、
歌詞も間違えず、歌いきった彼は、
ステージを下りた彼が、先程まで歌っていたことを忘れてしまったとしても、
誰よりも、かっこよかった。
とてもじゃないけど、ステージに立って、ライブをする状態ではなかった、というのは、彼が亡くなってから知ったことで、当時、私達ファンに、そんな彼の状態を悟らせることはなかった。
察することは出来ても、「まさか」という思いが強かった。
だって、彼が私達に見せる姿は、いつだって、いつもの、つばきの一色さんだった。
忘れない。
忘れるなんて、出来ない。
CDを聴けば、いつだって、彼の歌声が聞ける。
彼の声を、忘れる日なんて来ないだろう。
そして、それの、なんと幸福なことか。
一色さんの一周忌に、つばきはアルバムを発売してくれた。
「ALL TIME BEST」
には、彼が闘病中に制作した未発表曲「今だけで」が含まれる。
そして、二枚組のCDの他に、DVDが入っている。
その映像には、これまでのミュージックビデオとライブ映像を3つ──ラストライブの様子も入っている──観ることが出来る。
顔も声も、あの日のまま、思い返すことが出来るのだ。
そして私は未だに、つばきの映像を見ては、曲を聞いては、ブログを読み返しては、涙が溢れてくるのを止められない。
これを書いている今でさえ、泣いてしまうのだから、これからもそうなのだろう。
いつまでも彼がいない事実から目を背けてる自分が前を向く為に、この場を借りて文章にして吐き出しているのだが、何だか、このままの自分でも良い気がしてきた。
だって、私は、つばきが、好きで、一色さんが好きで、だから、悲しくて。
それで良い。
悲しい気持ちは、そのままで良い。
忘れようとした瞬間もあったと思う。でも忘れるなんて出来ないから。
そのままでも、私は何も変わらずに、つばきが好きなまま、今日を生きている。
「悲しみの中からはじめよう」そんなタイトルの曲があったな、と苦笑い。
冬が来れば、つばきの曲を思い出すし、雨が降っても、つばきだし、悲しくなっても、春が来ても、朝が来ても、夜になっても、バスでも電車でも、セミの声を聞いても、コーヒー飲んでも、空を見上げても……
思い出すのは、つばきの曲達だ。
たくさんの素敵なつばきの曲はもはや私の日常で、血で肉だ。
多くの人に愛される、つばきの曲が、たくさんの人に届いて欲しい。
そして、一色さんはいなくなってしまったけど、つばきを残してくれた、小川さんやなおこさんの明日が、素晴らしいものであって欲しいと、願わずにはいられない。
私は、小川さんのベースも、なおこさんのドラムも、大大大好きなのだ。
***
つばきの魅力って、なんだろう。
それを私のような素人が語るのは難しい。
感じ方も人それぞれで、十人十色のつばきがある。
けれど、素人なりの足りない言葉で語るなら。
・どんな歌詞も爽やかに歌う
歌詞を抜粋しようと思ったが、選べなかった。
鋭い歌詞も、優しい甘い歌詞も、彼は爽やかに伸びやかに歌うのだ。
そして、背中を押してくれる力強さがある。
何度、救われたか。
私が今、立っているのは、つばきの曲が支えてくれたから。仕事で辛い時、人間関係に悩んだ時、いつも私の側につばきの曲は寄り添ってくれた。
そして、これから、人生の岐路に立った時、私はつばきを聴いているのだろう。
・音が喧嘩していない
この表現は自分でも、どうかと思うが、そう思っているのだ。
全ての音が互いを尊重し合い、包みこんでいる。音のひとつひとつが、出しゃばらない。
つばきの音は、愛にあふれてる。
聴いていて、とっても気持ちいい。
書き出して分かったことは、聞いてもらった方が早いということだ。
私には、つばきを語る表現力はない。
どうか、聞いてほしい。
きっと、好きになる。
ねぇ、一色さん。あなたは、つばきは、私の“太陽”です。
また、ね。
“夜を越えてゆけ ゆけ 間違いだらけでも素晴らしい未来”
“大切な人はずっとずっと 心の中で笑いかけてる”
“ありのままがいいぜ 今日も明日も 君を守るからこの手と歌で”
“君は僕の太陽 ずっとずっと 心を震わせてゆこう”
つばき/太陽
今日も、私は頑張れる。
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