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みそっかす、解散

そして伝説の名古屋バンドへ

みそっかすを最初に観たのは、初めて参加した2012年のSAKAE SP-RINGだった。
和服の人と派手なシャツの人がなんかすごいライブしてる…
のような印象だったと思う。

当時介護士をしていた私はメンバーが介護士ということにも親近感を覚え、気づけばCDを買い、ライブに通うようになっていった。
 
それから1度メジャーデビューしたりバンド名がカタカナになったり戻ったり、メンバーチェンジをしつつもみそっかすは続いていた。

アイドルグループ嵐の活動休止が発表された際もボーカルギターのデストロイはるきちはTwitter(@MISOKKASU7)に、

「嵐の件、5人じゃないと嵐じゃないってカッコいいな、うらやましいなって。
俺もこの5人じゃないとみそっかすじゃないと思ってたし、ずっとノブリル含めた5人でおじいちゃんになるまでバンドやるつもりだったから。
でも叶えてない夢が多すぎて。
続ける道が正しい道だったって言えるよう頑張るよ」

と綴っていた。私はみそっかすは続いていくと思っていた。
 
だが12月27日、仕事を納め安心していたところに みそっかす解散 の文字。
驚いた。まだまだ彼らが音を鳴らす未来しか見ていなかった。
そして私は物事には終わりがあって永遠に続くことなんてない、ということを忘れていることに気づいた。
バンドという生き物は無数に存在していて、儚くて難しくて、きっと私の知らないところでも生まれ、幕を下ろしている。たくさんの中から奇跡的に出会えたみそっかすにもそのときが来たんだと。
 
以前好きなバンドが事後報告で解散発表をし、3日間毎朝起きて泣く、ということがあったが(暗い)みそっかすはまだ聴きに行けるチャンスがあった。
ちょうど用事があり主催バンドが観られなくても、彼らがつくったイベントに参加したくてみそフェスへ行き、ラストワンマンのチケットも一般発売で何とか確保。
お別れをする準備は進んでいった。
  
そして2月16日、満員の池下CLUB UPSET。
始まったら終わってしまう、と感傷的になったのもつかの間だった。
いつものみそっかすの音楽、ライブは進み、メンバーはバンド内のエピソードを話し事あるごとに そりゃ解散だわ~と冗談を言い合い、フロアもその雰囲気を受け入れていた。地元バンドマンからの愛ある野次が飛び、笑いを誘う場面もあった。

1番驚いたのは9mm Parabellum Bulletの菅原 卓郎と中村 和彦がゲスト出演したことだった。
解散の報告をすると、その日空けてありますと連絡があったらしい。愛でしかない。

菅原は こんな解散ライブあります!?と話していたが、本当にその通りだ。
私は「解散ライブ」に参加するのは初めてだった。もっと悲しいとか寂しいとか、感動的なことがあるとか…そういうものを想像していた。
だが良い意味でそれがなかったように感じる。みそっかすはどこまでもみそっかすで、最後まで変わらない姿を魅せてくれた。
こんな解散ライブあるか?みそっかす伝説作ったわ!最高!と思いながらずっと楽しかった。バンドが愛されて幕を下ろす瞬間に立ち合えて幸せだった。

演奏が終わると卒業式での合唱曲として人気の高い旅立ちの日にが流れ、本当に卒業式の後のような、寂しいけれど、どこか晴れ晴れとした気持ちになった。
それでもまた、あれから毎年参加しているSAKAE SP-RINGの出演者にみそっかすの名前を探してしまうような気がしている。

でも卒業したんだった。みそっかすの音楽はこれからもそばにある。
学び舎はいつでもそこにあるかもしれないが在校生には戻れない。終わりは始まり。

ありがとうみそっかす。
最後の曲の通り、ライブハウスで出会った私たちはこれからもずっとワルイトモダチだ。
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