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ライブハウスがある日常は必ず戻ってくる

BiSH『オーケストラ』が失われた日を思い出しながら

3年前、BiSHはオーディションの企画で『オーケストラ』という曲を失った。

BiSHを知らない人に分かりやすく説明すると『オーケストラ』はBiSHの代表曲で、例えるならBUMP OF CHICKENでいう『天体観測』、ASIAN KUNG-FU GENERATIONでいう『リライト』のようなものだ。
そんな曲が一夜にしてもう永遠に歌えなくなってしまった。

翌日のライブではアンコール前、BiSHが歌えなくなった『オーケストラ』を清掃員(BiSHファンの総称)が自然発生的に大合唱した。
当時アイドル文化に疎かった僕はこの衝撃的な出来事と清掃員の熱量にこれが普通なのがアイドル業界なのか!と衝撃を受けたことを覚えている。
(後にBiSHの所属するWACKという事務所が異質だったことに気づいた)

結局、数日後に『オーケストラ』はBiSHに戻ってきたのだが、今当たり前に存在しているモノはずっとあるとは限らないのだと身を持って感じさせられた出来事だった。

そして2020年、BiSHから突然オーケストラが無くなったように、思いもよらないものが僕らの日常からライブハウスを奪っていった。
ライブハウスでのクラスターが確認された後、繰り返された名指しでの自粛要請、僕らの居場所は休業を余儀なくされた。

ライブハウスはだれのもの?

僕はライブハウスが大好きだ。
ライブハウスでこそ、リアルな音楽を感じることができると思う。
それはけっして配信に置き換えることはできない。
ライブ配信はあくまでライブ配信なのだ。

今でこそ大きなホールでのライブも当たり前になったBiSHも、小さなライブハウスでのライブを経て成長していったアイドルだ。
あの小さな空間で大きな声で叫んで、騒いで、ライブ後には近い距離でそのまま感想を伝えることが出来る、あの空間こそがライブハウスの魅力のひとつだと思う。

少しずつライブハウス再開の目処も立ってきたが、あの熱狂的な空間が戻ってくるのはまだまだ先だろう。
何気なく通っていたライブハウスの日々がこれ程まで尊いものだったのかと、最近改めて痛感している。
 
先日、BiSHの所属する事務所WACKによって、渋谷駅の大看板に大きな文字が掲げられた。

「それでも、音楽は、死ねない。」

このメッセージの通り、自粛期間中もBiSHやWACKは今も清掃員を楽しませるため、CDの発売をはじめとして様々な企画を考えてくれている。
だからまたライブハウスで会えるその日まで、僕もBiSHを待ち続けるだろう。

オーケストラが戻ってきたように、ライブハウスがある日常も必ず僕たちのもとに戻ってくるから。
  
どんなとげとげの道も 僕らは乗り越えていくんだし
困難裂いて 過去は忘れ 晴れた明日へと 行こうぜ
―BiSH 『beautifulさ』
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