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共に、同じ時代を「生きる」

関ジャニ∞のLIVEに行きたいという思いをぶつけさせて欲しい

私は昔から友達と手紙のやりとりをするのが好きだった。文字に想いを乗せて届ける楽しさ、嬉しさ、そして難しさを子供ながらに感じていた。今でも誕生日やちょっとしたプレゼント、贈り物には手紙を添えるようにしているし、便箋やポストカードを集めるのも好きだ。
でも、好きなアーティストにいわゆる“ファンレター”というものを書いたことは無かった。何度も書こうと思ったことはあるのだが、伝えたいことがどうもうまく纏められず…結局出さずじまいになってしまうのだ。
そんな私が、2020年、初めて“ファンレター”なるものを書いた。いや、正確にいうと、メール…もっと正確に言うと応募フォームなのだが、あくまでも「概念」としての話。
その宛先は「関ジャニ∞」である。

「1番の歌詞は今の僕たちの想いを込めました。この先の歌詞にEighterの伝えたい想いを、関ジャニ∞にぶつけてきて下さい!」
緊急事態宣言が全国に発動され、自宅で毎日を過ごしていた4月末。関ジャニ∞ファンクラブホームページに突如「Re:LIVE Project」の特設ページが現れた。そこに書かれていたのがこのメッセージ。「送ってください」とか「応募してください」ではなく、「ぶつけてきて下さい!」というのが私の大好きな関ジャニ∞という人たちである。
その日は本来ならば、関ジャニ∞が昨年11月からスタートした47都道府県ツアーUPDATEの最終目的地、沖縄での公演が行われる予定だった。
しかし、コロナウイルス感染拡大のため3月半ばからの公演は全て中止。
関ジャニ∞、12年ぶり二度目の47都道府県制覇は27都道府県を残した状態での中断が余儀なくされた。
「この状況でライブツアーを続けるのは厳しい」ということはわかってはいたが、改めて「中止」を文字で見ると心が痛んだ。
毎日増え続ける感染者数。その数を伝え続けるニュース番組。連日の会見映像。人が数えるほどしか歩いていない渋谷のスクランブル交差点をテレビで見る度に、世界が変わっていっているのを実感した。
不眠不休で闘い続ける医療現場の現状や緊迫した教育現場をテレビ越しに見ながら、何もできず、ただただ部屋に1人居続ける日々。先の見えない不安な毎日。元々そんなにアウトドアではない私でさえ、外に出ないで人と接触しない世界は恐かった。
そんな日々の中で、SNS等で著名人が様々な形で発信してくれることが何よりの心の支えだった。コロナウイルスが憎いのは変わらないが、ヤツらがインターネットが普及したこの時代を選んできたことにはほんの1マイクロばかり感謝した。(コロナが憎いのは変わらないが。)
心の支えの大きな1本であったのがSmile UP! Project。ジャニーズ事務所所属タレントの動画を配信するこのプロジェクトで、個性豊かな動画が毎日配信される中、関ジャニ∞は5人で歌を届けてくれた。
4月末には、2014年に放送された医療ドラマの主題歌「ひびき」。For Herosというサブタイトルのもと、メンバー全員が青い服を着て、医療従事者の方へ向けたメッセージと共に送ってくれた。
5月5日のこどもの日には、関西ジャニーズJr.の伊藤兄弟(※1)が出演し、“関ジャニ∞兄さん”として明るく楽しい「前向きスクリーム!」を。つい笑ってしまうユーモアも欠かせないのは、さすが関西ジャニーズのパイオニアだ。
5月末、夏の甲子園の中止が決まった直後には、全国の高校球児のオモイを受け止めるかのように、2014年熱闘甲子園のテーマソング「オモイダマ」を。
歌の後には、安田章大の真っすぐなアツいオモイも一緒に届けてくれた。コメント欄に関ジャニ∞、そして安田くんに対する温かい声がたくさん寄せられているのを目にして、思わず涙が出た。
伊藤兄弟との2度目のコラボ「がむしゃら行進曲」では、題名の通りがむしゃらに動きまくる三十路アイドルに自然と笑みがこぼれた。
Eighterやジャニーズファンでなくとも、ステイホーム期間に彼らの動画を見た方も多いのではないだろうか。

彼らを見ていると、関ジャニ∞にとって「歌」は「歌う」のではなく「届ける」ものなのだということを感じる。

それは「お客さんの目の前で歌う」ということを長年のライブで培ってきたからなのではないだろうか。

関ジャニ∞の原点はライブにある。
彼らはデビュー前から数々の舞台に立ち続け、ライブを続けてきた。
1000席の客席を埋めるのに必死だった大阪松竹座では、悔しい思いをしながらも舞台に立ち続けた。あの手この手を使って「お客さんを入れたい、楽しませたい」という精神は、今の関ジャニ∞のライブのベースとなっているに違いない。(後に映画化した「エイトレンジャー」が生まれたのも、この松竹座である。)
全国デビューから3年後の2007年。
約5か月かけてまわった47都道府県ツアー。その総公演数は113公演。ライブで訪れた地方で、テレビで歌う同世代を見て焦りや心配もあったと言うが、「お客さんに直接会いに行く」というスタイルは彼ららしくてとてもかっこいい。
大雨に打たれた8周年の大阪長居スタジアムと10周年の味の素スタジアム。
アニバーサリーにはファンだけでなく嵐をも呼び寄せるのが決まりなのか?と疑ってしまうほどの降らせっぷりだが、ステージ上で雨にぬれてはしゃぎまくる7人の姿は雨をもライブの演出として楽しんでいるようでさすがだと思った。(実際に、本当に楽しかったんだと思う。)
チケット完売後に出演を発表した2017年のメトロックでは、生ライブならではのミスをもパフォーマンスに換え、いつものライブとは異なる「完全アウェー」な状況でも音楽ファンをうならせた。
そして、2011年から始まった5大ドームツアーが2017年には史上初となる1年に2度の5大ドームツアーを成功させるまでになり、2019年の十五祭で総動員数1000万人を達成した。
今ではレギュラー番組を数多く抱える彼らだが、なんといってもやっぱりライブ。
ライブ抜きにして関ジャニ∞は成り立たないのである。
家にいる時間が多くなって、その間家にある関ジャニ∞のライブDVDを沢山見た。
もう何十回も見て、正直MCの内容も一言一句覚えているくらいだけれど、何回見ても本当に飽きない!
何度見てもかっこいいところではきゃーーー!!!と叫びたくなるし(ほぼ叫ぶ)、ステージでのメンバー同士の絡みや注目ポイントには自然とそこに目が行くし、ステージから去っていく彼らに手を振りたくなる(というか、振る。)
ライブの時の関ジャニ∞はとにかく「顔が良い」。
いや、「顔が良い」のはいつものことなのだが、ライブの時のメンバーの顔は本当に一段と良い。とにかくかっこいい。キラキラ輝いている。彼ら自身がライブを愛し、ライブを心から楽しんでいるのが彼らを見ていて手に取るようにわかる。
だから、そんな彼らがライブの真っ只中に中止を余儀なくされたのは本当に苦しくて仕方が無かった。

「一緒に曲作りをしたことがなかったので一緒に作りたい。」

そんな状況で、このプロジェクトの発表。「関ジャニ∞TV」という不定期に動画がアップされるFC内のプラットフォームに「決起集会」という題名の動画がアップされ、既に関ジャニ∞が書いてくれた、曲の1番となる部分の音源が送られてきた。スタジオでのレコーディングができないため、メンバー各自が自宅でボイスメモで録ったという音源はアコギ1本とボイスメモで録ったとは思えないクオリティだった。恐るべし関ジャニ∞…。もれなく全員歌が上手い。
関ジャニ∞はいつも私たちEighterと「一緒に歩いていこう」としてくれるし、ライブの最後には、「また会える日までお互い頑張ろう!!」と言ってくれる。(その言葉がどんなに心強く、スーパーヒーローに見えることか…。)
実際は、私たちのほんのすこし先を進んでくれていた。
私たちがどう進めばいいのかわからないとき、進むべき道を照らしていけるように、前を向いたときにそこに居られるように、笑顔で迎えられるように。と、いつもすこし先を歩き続けてくれていた。
どうしたらEighterが悲しまないか、少しでも長く笑っていられるか…。きっと裏では私たちが想像できないほどたくさんぶつかってたくさん悩んでいたのだと思う。でも、しっかり前を向いて私たちに手を差し伸べてくれる。時には「笑え!」と、時には「泣いてもいいんだよ。」と。
けれど今は、文字通りみんなが「一緒」だ。先の見えないトンネルを一緒に歩いているという感じがする。暗闇を進む私たちに「僕たちはここにいるよ!」と声をかけてくれるように、1番の歌詞をくれた。
「裏では最低で最弱な時もある」(※2)というけれど、結局いつも救ってくれるのはやっぱり最高で最強の関ジャニ∞だ。
この1番に返信する気持ちで、あふれる思いを頑張って300字にギュギュギュ!っと圧縮し送信したのが5月6日の23時53分、締切7分前のことである。
その10日後にはメンバーによる報告会①が、さらにその1週間後には曲が完成するまでの話し合いが関ジャニ∞TVで配信された。Re:LIVE Projectが発表されてからわずか25日しか経っていない。
ギリギリで生きている私とは違って、さすがは必殺仕事人関ジャニ∞。仕事が早いのなんの。恐るべし関ジャニ∞と運営陣…。
そのスピード感でも決して手を抜くわけが無く、メンバー間での話し合いでは「そこの歌詞はなんでその漢字なん?」という質問が出るなど、一言一言の歌詞、そして一文字に思いが込められていることを知った。
6月末に自身がパーソナリティを務めたラジオでフルコーラスが初オンエアされ、早くCDが欲しいなと思ったのもつかの間。8月19日に発売されることが発表されたのは7月上旬のことである。
そして、7月18日。音楽特番で初披露をしてくれた。
「次に歌う曲は、関ジャニ∞と、関ジャニ∞のファンの皆さんと一緒に歌詞を創った曲です。皆さんのこころに元気が届きますよう一生懸命歌いますので是非聴いてください。」
安田くんによるこんな紹介で始まった新曲「Re:LIVE」

『幻想の当たり前が変えた僕たちの人生(ステージ)
ずっとそれでも続くんだ』

大倉くんの歌声で始まるこの歌詞は曲の2番である。
通常、歌番組で披露するのは楽曲の1番だ。でも彼らは2番を歌ってくれた。
関ジャニ∞TVでメンバーはこんなことを言ってくれていた。
「歌番組で歌うとしたら、2番の歌詞を大切に歌いたい」
「2番を1番だと思って歌おう」
地上波初披露の場で有言実行してくれたのである
 
『悲しみのその先に照らす光 行く道を 
どうか明日の希望を掴めるように
虹がかかる 笑顔の花が咲く
ひびき合うその言葉 胸に抱いて
始まりを終わりにして この覚悟晒け出して
変わり採る(どる)夢、時代に 君は未来持ってんだ
もう失わないように、もう泣かせないように、
思い胸に歌うんだ。
あの日々なくして、今はない。 
共に』

「光」「希望」「虹」「笑顔」「夢」「未来」
どれも関ジャニ∞にぴったりの言葉たち。
一方で
「始まりを終わりに」「覚悟」「さらけ出す」「もう失わないように」「もう泣かせないように」
「あの日に失くして今はない」
なんというか、結構な、なかなかな言葉も並ぶ。
このどれもが関ジャニ∞に欠かせない大切なフレーズだ。
我ながら「さすがEighter、ここ数年を彼らと共に乗り越えてここまで来ただけあるなぁ」と思わず笑ってしまう。
こんな風に笑えるのも、やっぱり関ジャニ∞が大好きだから。それに尽きると思う。
今はいろいろな媒体があるけれど、テレビで歌っている姿を見ると元気が出る。笑顔になれる。
でもそれ以上にやっぱりライブで歌っている姿を見たい。

『悲しみを終わりにして また笑顔取り戻して
そのためだけに今は 君に歌唄ってんだ
守るための強さが 受け容れるやさしさが
その暗闇に灯り やがて光満ち溢れてく 
Re:LIVE』

いつだったか、雑誌のインタビューで「テレビ出てても何をやっていてもみんなお客さんがカメラの向こうに見えている。」という言葉を目にした。
あの日、5人はきっと目の前にカメラではなく、私たちEighterの姿を見てくれていたと思う。
私たちの想いを歌にしてくれて、ありがとう。
そして、2番を歌ってくれて、ありがとう。
みんなのオモイもしっかり届いているよ。

東京オリンピックが延期になり、甲子園やインターハイが中止になり、他にも様々な大会、イベントの中止が余儀なくされ、悲しみ、涙した人が多く居たと思う。
一生に一度しかない舞台が、この1年が失われてしまった悲しみは計り知れない。
そんな時に元気や活力を与えるエンターテインメントでさえ、公演中止や公開、発売延期…と異例の世の中になってしまった。

エンタメは衣食住で考えれば「必要ではない」とされてしまうかもしれない。
命あってこそ、生きているからこそ楽しめるもの…それは間違いではない。
でも、絶対に不必要なんかじゃない。
生きる理由になるのもエンタメだと私は思っている。

正しい理由なんてわからないけど、私は信じ続けて、これからもついていく。

英単語の「LIVE」は動詞では「生きる」、形容詞では「生きている」「生の」、そして副詞の「生で」と、多様な意味を持つ言葉だ。
そのすべてを含意した「Re:LIVE」。
ライブで、生で、この曲を共に笑顔で歌える未来を信じて。
共に今を生き抜いていこう!

※1:伊藤翔真(12)、篤志(11)兄弟。
※2:2019年ライブツアー十五祭内VTRでの大倉忠義の言葉より。
『』内は「Re:LIVE」の歌詞
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