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「東京の空」でエレファントカシマシを正しく知った

エレカシをBGMに出来ない私

東京の空と言えばあのトランペットの震える音色が思い浮かぶ
あのトランペットの衝撃が私をエレカシにひき込んだきっかけだった
これは20年前軽いファンだった頃に買ったアルバムだ

新宿の一角でどこか遠くを見ている宮本浩次のジャケット写真
下からのアングルによって天空に焦点が向かう構図
東京の空の下で宮本浩次の視線が空間を切り開いている
まさにこのアルバムにかける強い意志が宮本の眼力に象徴されている絵だ

そして表題作である東京の空
この曲、このアルバムがどれだけ凄いものなのか
ブックレットのはじめに渋谷氏が書かれているとおりである
ここで私の受けた感動を記してみたい

私は「愛と夢」や「ココロに花を」など聴きやすいアルバムからファンになった
がなる難解なイメージの初期曲はどうも苦手で手が出せなかった

そんな私を決定的な「エレカシ道」に進ませたのがこのアルバムである

最初は気軽に聴いていた
だが途中から曲を聴くこと以外に何もできなくなった
曲だけに集中する自分がいた
東京の空の始まり ジャジャッ のあとのトランペットは何だ!
これは私の知っているロックではない
ジャズでもない演歌でもない歌謡曲でもないじゃあ何なんだ
トランペットの強弱がたまらない
生き物の震えが連続するような音色に宮本浩次の図太い声が混ざる
これらを違和感なく盛り上げるバンドの演奏

歌詞がまた滲みる
解釈の幅が広い歌詞こそ名品だと思う
世間に東京に自分自身に問いかけるような
納得するような悲しいような諦めのような
希望のような人に委ねる奥深い歌詞

変調を重ねながら宮本浩次の魂と近藤等則の魂がぶつかって
混ざったり離れたりしながら耳に入ってくる
 
何だよこれなんなんだ?

12分を超える大曲なのにあっというまに聴き終わってしまう
見たことのない芸術を鑑賞した後のような心地よい衝撃

このアルバムの収録曲はまるで東京のような多彩さだ
植木等の歌みたいな「極楽大将生活賛歌」や「男餓鬼道空っ風」
愛と夢に通じる叙情的な曲の数々
ライブの定番「星の降るような夜に」
教科書に載せて欲しい新しい童謡ジャンル「暮れゆく夕べの空」
このバンドに聴きやすさとかBGMとかを求めてはいけないのだと理解した

それから過去のエレカシを聴きだしさらにこのバンドが好きになった
あの日から20年以上過ぎたがあの時のトランペットの感動は色褪せず胸を震えさせる
音楽よ大きな感動をありがとう

引用 ""エレファントカシマシ 東京の空 1994 epic""
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