絶望からみえる光、終わりからみえる今
BUMP OF CHICKEN 結成25周年に寄せて
2021年2月17日
33
ふと、スマホで日付を確認した。
2月11日 木曜日 0:03。
大好きなバンドの結成記念日だ。お祝いのツイートでもしようとTwitterを開いた。
「結成25周年を迎えた本日2021/2/11に新曲「Flare」を配信リリースし、映像も公開しました。」
なんだこれ。新曲?
彼らにこのようなプレゼントをされるのは、これまでにも何度か経験があったので、添付されているURLを開いて、MVを見た。
大好きなギターの彼の音色から始まったその曲。
向かい合って、視線を交わしながら奏でる3人と、
どこか「彼」の存在をも感じさせる藤くんによって紡がれたことば。
力強くて温かくて、時に痛切な音と声。
動画が終わって思った。
やっぱりBUMP OF CHICKENの音楽が好きだ。
「BUMPの曲のどこが好きなの?」と聞かれると、私はこう答える。
「なんかそこにいる感じ。いつの間にか私の傍にいて、頷いてくれてるところ。」
今回の新曲「Flare」も、「今」の私をそっと理解してくれた。
私は現在、22歳の大学4年生。4月から社会人になる。
最後の大学生としての1年、こんな1年になるとは思ってもいなかった。
あたり前にしていたことができない。思うように生きられない。
どうしよう、不安だ、悲しい、苦しい。
生きることに、全ての行動に、こんなに負の感情がつきまとったのは生まれて初めてだった。
また、その不安をどこにぶつけたらいいのかわからなくなってしまった期間だった。悲しい時、「悲しい」と、苦しい時「苦しい、助けて」と口に出せない生活が続いた。
生きづらい。もやもやする。
「Flare」を聴いて、曲と自分を向き合わせる。
「自分にしか出来ない事ってなんだろう
終わったって気付かれないような こんな日々を
明日に繋ぐ事だけはせめて
繰り返すだけでも繰り返すよ」
今の自分と重なりすぎるくらい重なって、つらくなってきた。
「壊れた心」はなかなか元には戻らない。
「誰も知らない 命の騒めき」。
「一人じゃない」けど、やっぱり「一人」。
この曲から伝わるのは、絶望だ。
でも、私はこの曲に救われる。
なぜなら、「一人じゃない」けど、やっぱり「一人」な自分は、
それでもたしかな「ひと粒」だと教えてくれるからだ。
「小さな灯火」は、いつか消えてしまうその時まで、温かく、強く残りつづける。
終わりが決まっているから、ともっている「今」が輝いて見える。
あれ、いつの間にかもやが晴れていく。この感覚だ。
また、そっと頷いて、気づいたらそこにいて、包んでくれた。
きっと、私はこれからも、BUMP OF CHICKENの音楽と共に生きていく。
2月11日 木曜日 0:03。
大好きなバンドの結成記念日だ。お祝いのツイートでもしようとTwitterを開いた。
「結成25周年を迎えた本日2021/2/11に新曲「Flare」を配信リリースし、映像も公開しました。」
なんだこれ。新曲?
彼らにこのようなプレゼントをされるのは、これまでにも何度か経験があったので、添付されているURLを開いて、MVを見た。
大好きなギターの彼の音色から始まったその曲。
向かい合って、視線を交わしながら奏でる3人と、
どこか「彼」の存在をも感じさせる藤くんによって紡がれたことば。
力強くて温かくて、時に痛切な音と声。
動画が終わって思った。
やっぱりBUMP OF CHICKENの音楽が好きだ。
「BUMPの曲のどこが好きなの?」と聞かれると、私はこう答える。
「なんかそこにいる感じ。いつの間にか私の傍にいて、頷いてくれてるところ。」
今回の新曲「Flare」も、「今」の私をそっと理解してくれた。
私は現在、22歳の大学4年生。4月から社会人になる。
最後の大学生としての1年、こんな1年になるとは思ってもいなかった。
あたり前にしていたことができない。思うように生きられない。
どうしよう、不安だ、悲しい、苦しい。
生きることに、全ての行動に、こんなに負の感情がつきまとったのは生まれて初めてだった。
また、その不安をどこにぶつけたらいいのかわからなくなってしまった期間だった。悲しい時、「悲しい」と、苦しい時「苦しい、助けて」と口に出せない生活が続いた。
生きづらい。もやもやする。
「Flare」を聴いて、曲と自分を向き合わせる。
「自分にしか出来ない事ってなんだろう
終わったって気付かれないような こんな日々を
明日に繋ぐ事だけはせめて
繰り返すだけでも繰り返すよ」
今の自分と重なりすぎるくらい重なって、つらくなってきた。
「壊れた心」はなかなか元には戻らない。
「誰も知らない 命の騒めき」。
「一人じゃない」けど、やっぱり「一人」。
この曲から伝わるのは、絶望だ。
でも、私はこの曲に救われる。
なぜなら、「一人じゃない」けど、やっぱり「一人」な自分は、
それでもたしかな「ひと粒」だと教えてくれるからだ。
「小さな灯火」は、いつか消えてしまうその時まで、温かく、強く残りつづける。
終わりが決まっているから、ともっている「今」が輝いて見える。
あれ、いつの間にかもやが晴れていく。この感覚だ。
また、そっと頷いて、気づいたらそこにいて、包んでくれた。
きっと、私はこれからも、BUMP OF CHICKENの音楽と共に生きていく。
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