4673 件掲載中 月間賞毎月10日発表
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

水を得た魚座の男

秋山黄色とライブハウス

2021年4月9日金曜日、香川の高松DIMEにて秋山黄色の「一鬼一遊TOUR Lv.2」が開催された。ツアー4本目ということもあり、ライブの流れはとてもスムーズであった。しかし、この日までに行われていたZepp公演とは明らかに違う秋山黄色がそこにいた。



バンドメンバーが入場し、その後秋山黄色が入場する。客席に向かって「おまたせしました〜秋山黄色です。」
ライブが始まった。

3曲目で、秋山黄色のライブといえばコレ!な曲が披露され、私のテンションは最高になった。コール&レスポンスが出来ないもどかしさを抱きつつも「黄色さんに伝われ!」と願いながら拳を突き上げた。

演奏が終わったところで、今回最初のMCパートへ移った。昔話を混じえつつ、今の感想を素直に伝えてくれる秋山黄色が見れてただただ嬉しかった。配信ライブの時と違い、デビュー前のツイキャスのときのようなゆったりとした、素の秋山黄色がそこにいた。

リズムが特徴的な曲が数曲演奏されたと思ったら、その後のバラード曲で会場の雰囲気が一気に変わった。光に照らされながらハンドマイクで歌う姿はただただ美しかった。ギターを弾いていない分、感情を込めて歌っている姿に胸を打たれた。緩いMCからの、ノリノリな曲からのこの感動。秋山黄色の緩急にはいつも振り回されるから最高だ。

有名どころの曲を数曲披露し、秋山黄色のテンションも客のテンションも最大限に達したところで、ある曲のイントロをバックに秋山黄色は語り始める。だんだん叫び声に近い声に変わっていき、このセリフ。

「俺は今日死にます!!!」

そんなに全力でパフォーマンスしてくれるのか、この人は。と、秋山黄色の予想以上のテンションが嬉しかった。その場にいれたこと、この熱量を生で体感できたこと。こんなに嬉しいライブは初めてだ。

客が手拍子を一拍止めるという初見殺しの曲では、客全員の手拍子が綺麗にピタっと止まった。ここの会場にいる人達は正真正銘秋山黄色のファンなのだなと、この場にいる客に対しても嬉しくなった。

2度目のMCでは、音楽活動を始めたころの話をしてくれた。

「周りから見たら恥ずかしいと思えることも楽しかったから続けられた。ライブハウスに来るお客さんが2、3人でも、それでも続けられたのは音楽が好きだから。来てくれる人も俺と同じくらい音楽が好きな人だから。それがあなたたち。」

秋山黄色は今も昔もファンひとりひとりと向き合っている。この先、ファンが増え、ライブに来る人数が何人になっても、このスタンスは変化しないだろう。そう思わせてくれる言葉であった。秋山黄色が自分の声で、素直な言葉で伝えてくれるから、私たちファンも秋山黄色を応援し続けたいと素直に思うのである。

ラストの曲を弾き終えたあと、ステージに倒れた状態でギターストラップを外し、ステージ前方ギリギリまで這い寄る秋山黄色。ギターをステージから客席エリアの床へ降ろし、頭と両腕はステージからダラーンと下に降ろしていた。パフォーマンスじゃない、本物の力尽きた状態だった。

小さいライブハウスにも関わらず、こんなに暴れた秋山黄色。
言葉、演奏、動きから伝わる秋山黄色のテンションの高さ。
その姿はまるで水を得た魚のようだった。



デビュー前まで、いくつものライブハウスで月に何回もライブを行っていた秋山黄色。ライブハウスへの想いが強い分、今回の気合いは凄かったのではないか。秋山黄色にとって、ライブハウスでライブをすることは特別なことなのだ。

昨年、とあるラジオで「俺はファンを置いていかない」とコメントした秋山黄色。これからどんどん活躍し会場が大きくなっても、秋山黄色はファンだけでなくライブハウスも置いていかないであろう。そう思わせてくれるライブであった。
  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい