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藤井 風『帰ろう』

浄化されていく心の風景

風が吹いている。
やさしい風が強く吹きつづけている。


それなりに人生が長くなってきて、
凝り固まったしこりも
気がつかないうちに大きくなっていて…。
そのしこりを、この曲が、ゆっくりと溶かしていく。


『帰ろう』
サビでの解放感が、とてつもない。途方もない。

《それじゃ それじゃ まるで
全部 終わったみたいだね
大間違い 先は長い 忘れないから》

《ああ 全て忘れて帰ろう
ああ 全て流して帰ろう》


「それじゃ それじゃ まるで」
16ビートが畳み掛け、空に向かう汽車が、
スピードをあげて、線路を登っていく。

「忘れないから~ あ~ ああ すべて忘れて帰ろう」
Bメロ最後からサビの入りまで、ブレスなしの一息。
サビで線路は消え、突如として、空に投げ出される。
汽車も私も。

線路の先に広がった世界は、天上か?天界か?

ああ 空に吸われし 四十路の心

何度も何度も吸い込まれて、
透明になって、散り散りになって、跡形もなくなって…。

Shape of me
姿は私なのだけれど、何かが違っている。
世界が少しだけ、違ってみえる。

変異というには、あまりにも微細な変化。
だけど、私を構成する微粒子が少しだけ、
入れ替わったでしょう。きっとそうでしょう?


この曲の最後
《あぁ今日からどう生きてこう》

死をどう迎えるか、の歌ではなく、
今、このときを生きる人への讃歌なのだとわかる。
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