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Forward

THE AGULと出逢って

 私は、〝たら・れば〟という言っても仕方の無いことを敢えて口に出すのが好きではない。が、さすがにこの鬱々とした現状には、〝コロナウイルスが広がらなかったら〟とか〝あっという間にコロナが終息してくれれば〟と思ってしまう。この閉塞感で気が滅入る日常で楽しみと言えば、これまで踏み入れることの無かったSNSという領域。その中の一つYouTubeで私はTHE AGULに出逢った。
 THE AGULは、バンドとかグループという訳では無く2人からなるユニットだ。それもギター・コンポーザーのU-suKeとドラムのUGの2人。ボーカルがいない。とは言えインストバンドではない。いや、インストバンドであったとしても充分に魅力的で惹き込まれるのは間違いない。THE AGULは、曲のイメージに合わせてボーカルを探す、もしくは、そのボーカルをイメージして曲を作る。初めて知った形態で、そのコンセプトを知っただけでわくわくする自分がいた。
『Forward』という曲を聴いた時、覚えたての〝エモい〟という言葉が思い浮かんだ。きっとこういうのを表現するのだろうなと思ったのを覚えている。洋楽の雰囲気が漂い、ゴールドのきらめきを帯びた透き通ったシャンパンがグラスの中で、留めておきたいという抗いも虚しくすり抜けていく泡という情景が頭の中で広がった。疲れ切っていた心に染み渡った。優しくエッジの効いた2人のボーカルの声が、入れ代わって丁寧に歌い上げられていく。『Why do we keep looking back.You can't let the things from the past hold you back.Cause nothing will change looking back.We know that. 』(訳:なぜ過去を見続けるんだ。過去を見るだけじゃ未来は何も変わらないって分かってるのに…)歌中で一番強く歌われる部分的である。
 ある配信で、コロナで思うようにバンド活動が出来ないという会話になり、U-suKeが、「平等にみんながコロナ(の状況)になってるから。」と言い放ったことがあった。THE AGUL自身、結成して1年後の2020年4月にするはずだった初ライブを中止に追い込まれ、未だライブを行えていない。そんなU-suKeの言葉の重みにハッとした。『Forward』の通りだな、と。未来は自分の手で切り開いていくんだという強い意志を感じた。
 先が見えないと下を向いていてはいけない。これからのTHE AGULの活躍を見るためにも、私も前を向いて出来ることを見付けないといけないとしみじみ思った。コロナで家にいる時間が多くなったのも意味があった。そう思えるようになったのもTHE AGULのおかげだな。
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